■ 初心者からのステップアップの方法
私は、南沢小滝は1回連れて行ってもらったら、その次からは、自分のリーダーシップで人を連れて出かけた。
余談だが、三つ峠も一回連れて行ってもらったら、次からは自分がリードで登った。人工壁も5.8しか登れなくても、リード練習。たぶん、そのおかげでビレイが上手なんだろうと思う。リードは何のためかというと、クライミングをよく知るためで、リードするクライマーの気持ちが分かるためにリードする。そうでないと、ただ持っているだけのビレイになる。
閑話休題。
南沢小滝は便利な場所だ。
大体、アイスの成長プロセスで、
1年目: 金ヶ窪沢 2回
南沢小滝・大滝 4回
と 同じところにばっかり行っていた。小滝はリードしなくても、裏からトップロープが張れる。
初心者同士で組んでいる場合、そういう場所を見つけておくのが大事なことだ。
去年は、後輩君が、もう一人連れてきたので、南沢小滝に連れて行った。トップロープ支点のところまで、二人ともを連れていき、支点の構築から教えて、懸垂で降りて、クライミング練習した。
実は、これは出血大サービスであり、支点の場所や作り方を教えてくれるベテランは、非常に少ない。というか皆無である。
私も教わったことがない。教えてもらうことができないので、
・技術書を読み漁って勉強した。
・ガイド講習に出たときはガイドさんが作った支点の写真を撮ってきた。
こうしたことは、教えてください、言えば大抵の人が教えてくれるものだ。
支点はこっそり盗むもの。おそらく、意識的・顕在的に教えないと、普通の人は、どうしていいか?分からないだろう…
■ 良きパートナーとは
良きパートナーとは誰の事だろうか?
1)ビレイが確実である人
リードのビレイが確実なことは、連れて行ってもらうつもりなら、責任である。まだ組んだことがない場合は、歩いてトップロープが張れるゲレンデ、もしくは人工壁に行く。
2)安心な人
単独で行くより、二人で行った方が、むしろ危険に晒されてしまうようでは。一緒にいることで、より安心が増える関係にないといけない。
3)交通費を折半できる人
前回、乗鞍の善五郎に行った時は、佐久周りで行ったため、甲府から参加する私にとっては、遠回りになり、交通費はむしろ、増えてしまった。翌日も同じで美濃戸口の滝に行って佐久周りで帰らないといけないので八ヶ岳一周…。
出発点が同じ人だと、交通費が割り勘にできるので、いいのである。年に一回のアイスクライミングではなく、頻繁に行くようになると、交通費の負担は馬鹿にできないため、交通費が折半できる人は、それだけで価値がある(笑)。
■ ステップアップ
大体、初心者は同じようなステップを経由する。
1年目の人は、2年目の人に連れて行ってもらえばいいし、2年目の人は3年目の人に連れて行ってもらえば良い。
■ スクリュー数が目安になる?
大体の目安は、スクリューの数、かもしれない。
初年度 ギアで一杯一杯 1本?
2年目 スクリュー2~3本
3年目 スクリュー4~5本
4年目 スクリュー6~7本
大体、成長段階にしたがって、必要となるスクリュー数も多くなる。もちろん、成長のスピードは、それぞれである。ずっと2年目あたりにとどまる人も多いだろう。
1本: フラれ止め程度
2~3本: 5~6m までの滝
4~5本: 南沢小滝程度
6~7本: 南沢大滝チャレンジ
10本以上: 相沢大氷柱など、大物へのチャレンジ可能な人
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