Feb 6, 2017

リードに必要なスキルの考察

■ 2月はアイス三昧の予定

今日も甲府は晴れ。だが南ア方面は雪雲が山に襲い掛かっていた。悪そう。

2月はゲレンデアイスの本格シーズンイン。寒さが本格的になり、標高の高くない近郊のゲレンデでも、快適に登れる。そのメリットを生かす予定だ。

何をするか?が決まると、プライオリティーが決まる。時間管理に具体性が出てきて、ヤル気が出てくる。楽しい気分が盛り上がってきた♪

私の性格は、未来志向。未来の予定が決まると、ワクワクする、という実態から、言えることなのだろう。

■ ワンシーズン分、1か月で成長?!

師匠の青ちゃんが言うには、私は1月にだいぶ成長したそうだ。ワンシーズン分、1か月で成長したそうだ。

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この1カ月で中級アイスクライマーになりましたね。ど偉い成長ぶりに驚きです。
それは努力の下積みである量的エネルギーを蓄積して、質的に変化・開花したと云えます。無茶頑張って1シーズンを1ヶ月でね。目的意識としてのモチベーションの高さ、アイス必携体力、高い技術の継承がスムーズなどあったからだと思います。
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どエライ褒められよう…ホントかなぁ?

■ 飽き=リードへ進む時期

正直、自分の成長は自分ではよく分からないものだ。

先日、久しぶりに岩根でアイスして、3年前は、岩根のアイスでさえも、難しく感じたものだよなぁ~などと、思わず、遠い目をしてしまいそうになった…というのを自覚して、もしかして成長したかも?と思った。去年も、3回目の岩根は飽きていたし…。

湯川も、少し飽きが出てきたかもしれない。

飽き=もうリードに進まないといけない、のサインと言えるかも?

■ リードに必要なスキル

というわけで、リードに進むタイミングであること、もしかしたら遅すぎたくらいであることは、言えることだ。

青ちゃんはベテランなので、リードがまだ早かったら早いと言うだろう。たぶん。

自分を実験台として、リードに必要なスキルを考えてみると…

1)ムーブの安定 (凸角、凹角の登り分けなど)
2)ルートグレードの理解と力量に見合ったルート選定
3)氷の見極め (氷コンディションとリスクマネジメントの関係性とプロテクション)
4)氷を落とさない登り
5)安定したアックス(効いていて、効きすぎていない)
6)リード用の登攀ラインの読み
7)スクリューも打ち、レスト体制
8)アックステンション
9)6級が登れること
10)パワー (前腕の引きつけ力、体力のこと)
11)ビレイへの信頼
12)高さへの慣れ
13)ヤル気

他にもあるだろうか?

先日、他のクライマーと登った。その人は、よく氷を落とす。ムーブ的に決まっている、いいところに打つのに、氷が割れてしまう。ので、別のところに打たないといけなくなり、腕力が浪費して、パンプしていた。

女性=非力な私が、パンプ無しで登れるところだから、男性のパンプは、単なる腕力浪費だ。

氷をよく落とすということは、アックスを一撃で決めよう、としているということで、それでは、氷を叩き壊すだけになってしまう…ホジホジしてアックスを差す、ホジホジ登りが、まだなんだなぁと分かった。

しかし・・・なんでそんなこと、私、分かるんだろう??? とふと思った。

つまり、自分では、まだまだ分かっていないつもりでも、だいぶ分かってきたのかな?

■ 氷を読む

全然登ってパンプしなくなったのは、氷が読めるようになったからではないか?と思う。

氷を見て、アックスを入れる、大体凹んだところを狙う。氷は岩よりもホールドの自由度が広くて、登ったら、大体いいところに窪みがあるものだ。

足も氷をよく見て、足を置く。大体、ホールドの真下に足を置く。正対なら右足、右手。側体なら反対。どっちにしても重力のラインだ。

どっちの場合も、アックスはいったん体重を掛けて、効いているか確認してから足をあげる。なので、足を踏み外しても、アックスで止まる。

Ⅳ級なら、そう読みが難しいことがない。

Ⅳ級での要注意ケースは、氷が固い場合。腕力の消耗が早い。でも、これはアックステンションを覚えれば、解消するハズだ。

寒くても難しくなる。凍傷になるほどに寒いと、正直、登って楽しい場合じゃないかもしれない。

■2手先を読む

湯川のような難しいラインだと、一手をアックス刺しても、次の一手が見つからないときがある…ドライになっていたりして。そういうこともあるので、リードでは、2手先くらいまでを読めていないといけないかもしれない。

それは湯川をリードモードで登ろうとしていて気が付いた。

湯川は短くて難しいので、リードには向かない。失敗した場合、グランドしやすい。

■ パンプが登攀マスターの目安に

ムーブがないと腕力を浪費する。
氷を見る目がなくても、腕力を浪費する。
氷が固いと腕力を浪費する。

・・・大体、腕力とのトレードオフになっている。

パンプするような氷は、難しい氷と言える。南沢大滝はシビアだったなぁ…

だから、パンプがないことは、ひとつの上達の目安となるかもしれない…。

上手なクライマーはパンプしない。青ちゃんがパンプしたところは見たことがない。

ある意味、トップロープで登っている強みを生かせていない…パンプするくらいまで登らないとなー。

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