アイスクライミングは墜落時に大事故につながることが多い。
しかし、事故の内容がきちんと正確に伝えられることは少ない。
リードでは、プロテクション(氷)が悪ければ、辞める判断(敗退)も必要だ。
アイスクライミングのリードは、プロテクション、氷の読みが核心である。
アイスクライミングの事故は多い。多くは、墜落して、氷が崩壊して、プロテクションが抜け落ちたという事故である。
特に若いクライマーは、アックステンションという技術を知らないため、パンプしてしまうと、落ちる以外どうしようもなくなる。
落ちてしまえば、プロテクションに大きな力がかかる。そうなると、大きな事故につながる。
最近、私の周りでも、一人が落ちて肩を痛め、グランド。別の機会だが、ビレイしていたほうもアイスで落ちたのだそうだ。
■ アックステンション
私のブログは人気があるが、なぜか、きちんと技術を説明している記事には、読者数が伸びない。
アックステンションは、リードデビューする前に、必ずマスターしておくことが必要な技術だ。
アイスの難易度はパンプとの戦いで決まることが多い。
・長い=パンプする
・傾斜がきつい=パンプする
・氷が固い=パンプする
■ プロテクションが悪ければ…
もっとも悪いパターンは、
プロテクションがイマイチでも、
「登れそう」
と思ったら、突っ込んでしまうということだ。
その場合は、敗退しなくてはならない。
敗退に必要なのは、落ち着いて、アックステンションし、アバラコフを設置し、残置のスリングを入れて、懸垂で降りる、という技だ。
登れるか?登れないか?の判断を含めて、クライマーの実力だ。
・判断が強気
かつ
・敗退の技術がない
と、必ず、最終的にはパンプして、墜落しなくてはならない。
その時にプロテクションが外れたり、氷が崩壊してしまうとグランドする、ということになる。
落ちるくらいなら、テンションを掛けなくてはならない。
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