今シーズンは、
”アイスの時期はアイスに集中した方が良い”
という青ちゃんのアドバイスを受けて、アイス以外はやっていない。その結果、
1ヶ月で1シーズン分、成長した
と言われた。これを検証する。
■ 2か月で3年分成長
今年は4年目だが、実質登っているのは3シーズンで、今年は4シーズン目だ。前の二年間は、1シーズン3か月あたり9山行が平均だ。
今シーズンは32山行。12月6回、1月13回、2月14回。年に9回アイスをする人のペースで換算すると、丸3年分。
ムーブなどは蓄積量だと思うので、丸3年分先取り、ということになる。
3年+3年=6年分の経験量、ってわけだ。
そりゃ上達もするわな。
■ 量の蓄積 → 質の向上
フリーもジムの定期券を購入し、3ヶ月程度は通わないと上達しない、と言われている。
ビレイも同じで週2回のリード壁通いを6か月程度しないと上達しない。
同じことがアイスに言える。一度、徹底的にシーズンをアイスに捧げて、通わないと上達しない。
■ 振り返り
まずシーズン開幕は、12月初頭。今年も、凍結が遅く、初回は登れず、岩に転進したが、岩でも急速上達していた。アイスは、12月8日頃のスタートだが、無雪期にフリーを頑張った甲斐あり、いきなり南沢小滝はピンクポイントが楽勝。
12月、課題は
1) 70~80度の傾斜で頻繁にスクリューを打って氷の見極め力をUPする
2) バーチカルアイスで、ムーブを洗練させる
の2点だった。今の時点で、2)は達成済みだが、1)はまだ、未達だ。
1)は、プロテクションの防御の技術、2)は登攀の攻めの技術だから、防御と攻めは同時並行が良いと感じていた。が、結果としては同時並行では進んでいない。反省点だ。これは、2月、バーチカルを強化することに決めたため。
12月~1月は、リードを強化しようとしていた。12月後半、課題は、
・バーチカルへの移行
・距離(=パンプ)
となる。また、
・ギアの手入れ
にテコ入れをもらう。12月最後に、シーズン初の6級を触り、良い感触で終っている。
1月は登攀がいきなり上達し、努力が花咲いた。これはクラックのリードで、安定したレスト体制を作るようになったため。
一方、アイスのリード練習の方は、寒さのため、はかどらない。南沢大滝はリードする気満々で出かけたのに、寒さで凍傷間際になり敗退。スクリューを入れている場合ではない感じ。
近郊のアイスで出かけた霧積温泉では、6級が上手に登れ、好感触。やはり、攻めの技術習得の方が機会が豊富である。この頃から、アックステンションの調節を始める。システムを変えたりしたからだ。
1月中に、4級+のリード練習は終りたいな~と思っていたが、適当な場所がなく、棚上げ。2月は厳冬期で低標高のアイスの時期であるため、テーマとしては、難しいアイスに登ること決める。これは達成した。結果、この頃とても成長しているので、”今こそ気を引き締めて”と言われている。
この時期、課題はまだ、防御の技術=スクリュー設置とアックステンション。プロテクションの設置の確実さを求めることは、最重要課題だが、あえて登攀を優先し、後回しにしている。
アイスでは、登攀の距離を伸ばしたり、難しい登攀にチャレンジするためには、パンプ(腕力、引きつけ)も課題だ。この課題については、氷の堅さによる。つまり氷の質の見極め力が必要なのだ。
1月後半に善五郎の滝へ行き、リード練習したが、これはあまりチャレンジではない。1月後半の課題は、
・快適なアックステンションセット
・左腕の腕力強化
・6級ムーブ
であり、防御の技術がお留守であることに自覚がある。
一方、岩根の合同クライミングで自分の成長を客観視する機会ができ、初心者を脱したことを理解した。
2月は3日に、相沢大氷柱へ行き、いきなり55mのピンクポイントでのリードを提案される。今、思うと、登攀、パワーの両方とも正当な評価で、問題なく、たぶん登れたと思う。ピンクということは、スクリューの設置練習は足りていないという評価だが、これも正しい。
が、これは相方との相互評価、コミュニケーション上の問題があった。人は自分自身を客観視はできない。私自身は、自分の能力を小さく、弱気に評価する。女性は、能力を実力以上に評価しないという美点があり、ルートの選択なども弱気で、遭難予備軍には、なりづらい。が、逆に過小評価が課題となるようだ。その場合、必要なのは、実力を納得させることだ。山では実力の過大評価よりも、過小評価のほうが、ずっと命を落とすリスクが少ない。
2月中旬から3月の現在までは、基本的に接待クライミングで、自分の実力向上はしていない。
この時期、特筆すべきは、岩根ドライツーリングで得た知見で、ドライをすることになり、アイスの登攀面での易しさを理解した。
アイスでの困難度をあげるということは、氷の質の見極めの力が最大の課題だということが今では分かっている。
2月に後回しにした、プロテクションと登攀の関係性を見極める目が最もリードに必要な能力だった、ということだ。
その能力はまだ磨かれていない。プロテクションへの信頼は、今から育てるところだ。
だが、登攀に集中したこと&アイスクライミングへの理解が進んだことの、総合的結果として、Ⅳ級のリードは楽勝となった。
■ まとめ
12月 リード強化・ギアの知識
1月 登攀上達 リードはかどらず
2月 バーチカル強化 6級上達
■ 今シーズンの歴史
赤字は特に印象に残ったもの。太字はターニングポイントとなった山行。
- 2017年2月27日 岩根ドライ ドライの初心者
- 2017年2月26日 角木場4回目 6級もラクラク 7本くらい
- 2017年2月25日 岩根ドライ 交流メイン
- 2017年2月22日 神津牧場 Ⅳ級リード Ⅳ級リード
- 2017年2月21日 湯川 9回目
- 2017年2月19日 岩根ドライ ドライに目覚める
- 2017年2月18日 角木場 3回目
- 2017年2月16日 角木場 2回目
- 2017年2月15日 相沢 3回目 リードラインの考察
- 2017年2月7日 湯川 8回目
- 2017年2月11・12日 湯川・神津牧場 9回目
- 2017年2月9日 相沢 大氷柱 2回目 ランナウト
- 2017年2月3日 相沢 大氷柱 1回目 いきなり55mリード?
- 2017年2月2日 広河原沢三ルンゼ 楽しい
- 2017年1月31日 岩根 上達を実感
- 2017年1月28日 湯川 7回目
- 2017年1月27日 角木場の氷柱 1回目 二日酔いクライミング
- 2017年1月26日 乗鞍善五郎の滝 Ⅳ級20mリード
- 2017年1月24日 湯川 6回目
- 2017年1月19日 湯川 5回目
- 2017年1月14日 湯川 4回目
- 2017年1月12日 霧積温泉 6級氷柱
- 2017年1月6日 阿弥陀北稜 勝利
- 2017年1月4日 湯川 3回目
- 2017年1月3日 中ア
- 2017年1月2日 湯川 2回目
- 2017年1月1日 湯川 ドラツー 1回目 いきなり上達
- 2016年 12月26日 摩利支天大滝
- 2016年 12月22日 春日ルンゼ リード練習
- 2016年 12月20日 春日渓谷F1
- 2016年 12月14日 南沢大滝・小滝 小滝ピンクポイント
- 2016年 12月8日 南沢大滝・小滝 シーズン初アイス
2016年 12月3・4日 春日渓谷(凍結しておらず)
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