Safty

一口にアイスと言っても、氷には色々なタイプがあります。


■ フォールラインに立たない

大事なことは、常に

 フォールラインに立たない

ということです。

南沢大滝で、滝に背を向けて立っていた先輩のヘルメットに、ブロック塀のブロックくらいの落氷があり、ヘルメットが割れました。その先輩は親切心から、新人にアックスによるセルフアレスト(セルフビレイ)の取り方を教えようとしてくれたのですが、大滝の手前の広いエリアの中でも、くぼんでいるところだったので、それはフォールラインそのものだったのです。

この方はガイドもされる方です。フォールラインに立たないという注意点を知っていなかったはずはなく、新人に教えてあげようという気持ちが、基本的な危険認知力を鈍らせたと思われます。このように山は、分かっていてもやってしまう危険、心理的な危険があります。

■ アイスのタイプ

大きく分けて、

 寝ているアイス  
 ツララ集合体(氷柱)

では、登り方が大きく違います。またゲレンデで遊ぶ場合に、落氷の危険がより大きいのは、氷柱です。

■ 氷柱登りの注意点

・落ちそうな弱々しい細いツララは、あらかじめ落としてしまいます。

驚くほど些細な刺激で、ツララは落ちてきます。

・その際は、頭上で叩かず、自分よりツララが下にある状態(上に登ってからあるいはローワーダウン中)で、ツララを落とします。

・大きな氷柱も気温が上がれば、シーズン最後のいつかは、崩落します。

岩との接触部分が暖かくなり、崩壊します。

・その時間帯は、13時~14時の間が最も確率が高いそうです。

・夕方になり、また冷えれば、登れます

・トップロープで登ること

・確実になるまで、リードトライはしないこと

・ビレイ位置は後退すること(非常に大きな落がある。染み出しがツララになっている場合、氷だけでなく岩も落ちます)

■ スクリューの支点

・アイススクリューは金属なので、日向になると、金属部分が温かくなり、すっぽ抜けの原因になります。

日がさしてきたら、アバラコフで支点を作りましょう。

■ 間違っているトップロープ支点の事例

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