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Feb 13, 2017

湯川&神津牧場

■ 久しぶりの非日常クライミング

週末は、久しぶりに非日常のご褒美クライミング~。つまり、宴会&温泉付き。私は毎週クライミングに行くので、そうなると、ご褒美クライミングしている場合じゃない(笑)。日常なので、コスト削減がテーマだ(笑)。

今回は、初対面のY岡くんと青ちゃんとの三人に、後輩のO君が自分のパートナーを連れて参加した形。

初日は、課題が難しい湯川でムーブを意識した練習をし、翌日は、相沢大滝で、易しいが大きな氷瀑に挑戦する予定。

■ 混雑核心

実は、週末にはあまり登りたくない…のは、混雑している、から。アイスクライミングでは、混雑=リスク。なぜなら、落氷のリスクが一気に増えるからだ。

しかも、週末来る人たちは、例えば、年に一回しかアイスクライミングしません、というような人もいるので、落氷を落とすようなクライミングスタイルの人が大多数で、中にはすっごく大きな落氷を起こす人もいるのだ。他人の落ち度で怪我をするリスクが増える。

とは、いえ、今回のアイスクライミングでは、前に湯川に行った時のような、なにか胸騒ぎがするような、”経験者の指導の下に管理されていないホンモノの超初心者クライマー”は、いないようで、特に怖いと感じることはなかった。

■ 湯川

初日は湯川。湯川はもう、8回目である。あー、退屈。って具合なのだ(笑)。

私が登りたいのは、乱菊なのだが、全然凍結が悪く登れない。

相変わらずの白髪エリアへ・・・。ああ~別の課題が登りたいなぁ。白髪エリアの課題は短く、ビレイエリアが遠い。支点は遠く、支点まではプチアルパインで、ドライツーリングを経由しなくてはならない。なので、まったく初心者のリードには不向き。

≪白髪エリアの特徴≫
・短い
・難しい
・ビレイエリアが遠い
・支点が悪い

難しいから面白いのであるが。しかも、林道奥の駐車スペースから徒歩5分。

このような位置関係にあります ベテラン以外はリード不可

つまり、この上記の写真のような位置関係にある。ロープが出ている長さに注目してほしい。(ビレイヤーから一ピン目までの距離)と、(1ピン目からクライマーまでの距離)
では、どう見ても

(ビレイヤーから1ピン目までの距離)>(1ピン目からクライマーまでの距離)

である。比率で、3:1 くらいになっているのが分かるだろうか? 

例えば、9m:3mとしよう。 シングルロープでは、衝撃荷重で36%伸びると仮定しよう。

トータル12m出ているから、リードで墜落した時の伸びは、約3割と概算して、4m。しかし、最後のピンからロープが出ているハズだから、それを入れて、まだ足元くらいで落ちたとしよう。0.5m。ビレイはパツパツではないハズで、ビレイ中のたるみがあるから、0.5m。 合計5m落ちる。 登った距離が3mだから、3m-5m=-2m。 

グランド(地面への墜落)となる。

墜落を止めた経験がないビレイヤーだと、手前に引かれて踏ん張れない可能性も高い。一歩足を前に差し出しただけで、グランド(地面に墜落すること)確実である。

こういう連想は、別に詳しく計算しなくても、今落ちたらグランドだな、と、フリークライミングでも、日常的にリードクライミングを毎週、外岩や人工壁に通って、半年くらいは経過した人は分かる。

普通の人は、今落ちたらグランドするか?どうか?良く分からないのだ。

だから一般的には、山岳会など危険が分かっている人の元の指導では、人工壁で練習させ、こうしたことが分かるようになって、初めて外岩に連れて行く。

昔の教え方から脱却していない山岳会は、そういう流れになく、まったくダメな人でも、その人にビレイさせなければいい、とか、トップロープだからいいや、と連れて行ってしまう。

連れて行かれた人が気が利いた人なら、そういう機会に、ビレイヤーとしての責任の重さを理解し、”しっかりビレイをマスターしなきゃ!!”と思うものだが、一般に登っていることが楽しいだけだ。結局、機会を与えようという先輩の気持ちは通じず、全然ビレイはお留守のまま、クライミングだけが高度化していく。

こうして、”登れるがビレイがダメ”、という”登れるお粗末クライマー”が出来て行くのだろうな~。残念な経緯である。

正しい経緯は、「登りたかったら、ビレイをマスターしてね♪」ってのが正しい流れである。

■ ダブルのロープでシングルストランドでリード?

後輩のO君が、ダブルロープ買いました♪と言ってくれ、とっても嬉しかった。のだが、今回の湯川は、悲しきかな、ゲレンデではシングルが基本なのである。ダブルは本チャンで使う。本チャンは基本落ちないのだ。

つまり、ゲレンデでは伸びないロープが欲しい。ここは、トップロープ限定エリアだからである。

私は、ここの一番易しい課題とその次くらいは別段リードに問題ないスキルを既にもっている。

が、だからとって、ダブルのロープでシングルストランドでリードするような馬鹿なことはしない。

ダブルのロープは、細いので、ロープの伸びが大きいのである。ちなみに私の持って行ったシングルロープ9.4mの伸び率は静荷重6% 衝撃荷重36%である。

彼のダブルの伸び率が何%なのかは知らないが、私のダブルは、静荷重7%、衝撃荷重36%で、静荷重でもシングルより伸びる。

シングルでも落ちれないのに、ダブルだとなおさら落ちれないだけでなく、ダブルは、2本引きながら登るもの。ピンAに右を掛けたら、ピンBに左をかける、という登り方をして、屈曲しているルートに対応する。

湯川の課題は、そもそも、そんな登り方は必要ない。湯川の課題ではなくても、アイスでは、ほぼまっすぐに上がるのが普通。よほど、易しいラインだけを狙うというのなら、ダブルで振り分けながら登っても良いが、それはクライマー次第な話だ。

ダブルのロープをシングルで使って、一本だけでリードするなんて、アリエナイ、と異議申し立てをしたら、半分で折って中間者ノットで、カラビナでアンザイレンし、ダブル仕様にして登れ、と言う…

リードなのに、カラビナでアンザイレンなんてない。リードではエイトノットでしょう。しかも、中間者結びは、ノットの締りが悪いシープシャンク。しまりが悪い=落ちたら伸びる。

しかも、ツインのように一つの中間支点に、2本とも掛けたら、という。1本だけをカラビナに掛ける場合と、ツインのように2本とも一遍に中間支点に掛ける場合が混在することは、教科書的にNGである、とされている。もし、山岳会でそのような登り方をしている写真がアップされていたら、あールール違反してる、と誰もが思う。

私は個のロープ構成では、ダブルではなく、ツインで登るのが一番安全だと思い、そうしようとしたら、全部ツインで掛けるのはダメだと言う。

だとしたら、ダブル、ツインの混在はなぜいいのか?不明だ。

なんで、初めてのリードなのに、そのような変則的な登り方をしないといけないのか?

しかも、リスクは、ノーマルスタイルのリードより増えている。

通常、リードは自分のロープでするものだ。

結局、リードは取りやめた。「自分のロープでリードします」と言った。

オーソドックスな登り方以外を試すのは、ベテランの領域の人がやるべきことで、初心者がやるべきリードスタイルとは思えない。

パートナーに嫌われようが何しようが、自分の命は自分で守るものである。

≪まとめ≫
・湯川白髪エリアは初心者のリードには向かない
・登攀技術の練習向き
・リードは自分のロープでするもの
・ビレイヤーはクライマーが選ぶもの
・ツイン使用とダブル使用の混在はNG
・リードではアンザイレンはエイトノットで
・山は自己責任

■ 神津牧場

翌日は相沢の予定で、7時出発8時には登山口に到着したが、すでに登山口の駐車エリアは満杯だったため、神津牧場に転進した。
神津牧場も満員御礼。20人以上の大混雑したクライミングデーだった。
そのため、2人パーティ+5人パーティだったというのもあるが、一人3本くらいしか登れず、多少、消化不良。
右のライン、中央の氷柱を登った。
一緒に行ったY岡君の顔の広さにビックリ、みな知り合いのようだった。となりも山岳会の人で、みなで和気あいあいモードだったのが、とても良かった♪

山岳会のベテランさんたちは、好きだ。みな、何をどうすればいいのか分かっているから。一緒にいて、とても安心感がある。

私自身もまだ知らないことが多く、リスクには敏感なほうだが、それでも、気が付いていないリスクがいっぱいあることを自覚している。たとえば、膝や腰ラッセルしていても、そこで雪崩の可能性があるとは感じない。なので、自分よりも、より良くリスクが分かっている人がその場にいるだけで、うれしい。

中央の氷柱は、氷の状態が悪く、6級+であったが、すでにアックスがフッキングでき、足場も、皆が登った後で、ムーブは決まった動作になってしまっており、リードが怖い以外は易しい6級。特に問題なく登れた。
リードは、プロテクションが悪く、ベテラン以外は、禁止の領域。

左のラインは、むりやりドライにしない限り易しい階段状の4級-。三級とさえいえそうなくらい、簡単。私は、きちんとしたビレイヤーさえいれば、普通にリードできそうだった。氷も特に悪いとは考えられなかった。

この日は、非常に天気がよかった。帰りは、ちょっと日焼けしたようだった。

■ オマケ

初日は、灯明の湯(800円)、翌日は荒船の湯(600円)に入り、甲府帰着は19:30.

結論: 楽しく、ご褒美クライミング♪

失敗:ロープの知識を与え損ねたこと
感動:だいぶ自分が上達したこと
目標: 難しいドライツーリングに移行する(トップロープ課題)


Jan 20, 2017

湯川 5回目

■ アイスリードの目安

五回目の湯川に行った。

講習会で、アイスクライミングデビューしている。)

保科さんが乱菊を指して、「アイスでリードするなら、これくらい登れないと」と言った。

その時以来、

 乱菊が登れること=リードデビューの目安

となった。

初心者にとって、自分が何をどのくらい登れればリードへ進んでいいのか?というのは、悩ましい問題だ。 

■ リード負担の大きいのがアイスクライミングの特徴

特にアイスクライミングは、(トップロープでの登攀力)と(リードでの登攀力)の差が大きいことで知られている。

それだけ、リードクライミングにかかる負荷が大きいのがアイスなのだ。

例えば、私は6級はもう登れる。

5.10b、cくらいのアイスは登れるが、リードするとなると、三級からだ。

スクリューを設置するには、安定した位置で、安定した体制を保ち、最低5分は、その姿勢でスクリューを打っていないといけない。

アックスを落としたら、この世の終わりと同じだし、スクリューを落としてしまっても同じだ。絶対に失敗は許されない。

そして腕というものは、上に上げているだけで、パンプするものなのだ。 スクリューを4本打つとなると、6~7m、高くても10メートルほどの氷だと思うが、4×5分で、20分。

トップロープで登ってしまえば、難しさにも因るが、登攀自体は、10分もかからず終るような距離である。

つまり、登攀10分、スクリュー設置20分、と、プロテクションを設置している時間の方が長い。

しかも、リードと言うのは、朝一で、体の動きが良くないときにやるものなのである。

アップなんてないのだ。

■ ルート

普通は、ルートに出て、初心者でも行けるような、60~70度の小滝が連続するようなルートに行けば、楽しくリードクライミングが学べる。

ルートグレード一級のアイスルートだ。

ただそもそも、それができない場合が多くある。

例えば、以前いた山岳会で、広河原沢左俣を企画したら、会のメンバーでは行くことができないと言うことが分かった。

■ フリーでグレードが上がる

そうなると、本来はゲレンデ(練習)であるフリークライミングばかり、ということになる。私自身もそうで、ゲレンデばかりだ。

となると、勢い、登攀力ばかりがついてしまう。

今では湯川は5回目なので、あんまり新鮮味が無くなってしまった・・・(^^;)

■ 5回目の湯川

乱菊に行きたかったが、乱菊は上部がつながっておらず、まだだった。

ミクロトワンソンは登れたが、気温が高かったため、溶けかけて水がジャージャー流れており、相方によると4級+だそうだ。ラインは2ラインほどとれた。

白髪エリアは、登れるラインが増え、楽しめた。








■ オマケ

今回は、2名だったので、クライミングの回転が速く、15:30終了。

いつも八ヶ岳に行くのに、どこにも通らないで帰ってくる・・・ので、せっかく遠くまで行くのに、もったいないなーと思っている。

今回は、少し早めに終わったので、八ヶ岳チーズケーキファクトリーに立ち寄り、無料のコーヒーを3倍も飲んでしまった。

ここは、チーズケーキを買えば、コーヒーが無料なのだ。(チーズケーキは480円)

店内には誰もおらず、私だけだった。

山梨ワイン学講座で、教えてもらったのだが、カチョカバロという、とってもおいしい、ナチュラルチーズがある。

焼いて食べるチーズで、どこかで食べたことのある、懐かしい味がする。

カチョカバロ、夫にも食べさせてあげたいな~と思って、色々探していたが、なかなかないのだ。

クライミングの帰りは、いつもお店閉まっているし・・・。

今回、ふとチーズケーキの脇を見ると、カチョカバロ、置いてあった♪やっと買って帰ることができた♪

後は、久しぶりに韮崎のよってけしによって、野菜をたくさん購入した。

毎日の部活みたいなクライミングデー♪ クライミングも、ヨガと同じで、日々接し続けることが何よりも大事だと思う今日この頃。


Jan 18, 2017

三つ峠 金ガ窪沢偵察

■ 電車で行けるアイス 

三つ峠は、三つ峠駅という駅もあるくらいだから、首都圏から電車でアプローチができる山だ。

花と富士山の眺望で知られるが、実は、古典的ロッククライミングのゲレンデである屏風岩もあり、アイスクライミングの初心者向けゲレンデである金ヶ窪沢もある。

霜山方面には、カチカチ山ロープウェイがあるおかげで、ハイヒールにふわふわのコートの観光客もいるし、背後には御坂山塊の主脈を抱えているので、ロングな縦走の起点・終点とすることもできる。

山のサイズとしては、小さい山なので、初心者のハイキングにもよく選ばれる山だ。

■ 一粒で三つおいしい~!

富士山目当てのカメラマンや観光客、花目当てのハイキングの人たち、クライマーやアイスクライマー・・・、色々な趣向を持つ人たちが一度に集まる・・・という三つ峠の特徴を生かして、

 ・金ヶ窪沢 偵察
 ・ラクラクルートで歩荷訓練
 ・久しぶりの友達との楽しい語らい

をしてきた。

■ 金ヶ窪沢偵察

とりあえず、友人は富士山に121回も登る健脚だが、クライミングはしないので、アイゼンだけ持ってきてもらう。

私は友人のためにアックスを2本、歩荷訓練向けにロープやギアを入れたザック。今回は雪道ハイキングなので、ストックを持つ。

金ヶ窪沢は入り口を見落としやすい。一度上の堰堤まで行って引き返した。沢から離れるカーブに行くと間違いだと分かる。

トレースはついていた。小さい徒渉一回。凍結はイマイチで残念だった。



堰堤の上の支点に良い立木

初心者の練習に良い歩いてトップロープが張れるアイス

こんな段々

堰堤は、上に、トップロープ支点にピッタリのしっかりした立木があり、そこまで歩いて行けるので、初心者同士のクライミングにも使える。

傾斜はこのような様子。階段の段々なので、トップロープならアックス要らないかもしれないくらいだ。

■ その他

快晴の三つ峠から富士山。

カチカチ山ロープウェー山頂駅には、中国人観光客が一杯だった。



Jan 15, 2017

湯川アイス  4回目

 土曜は、また湯川のアイスへ。部活の練習という感じ。

■ 体験アイス

今回は、友人のアリを連れて行った。アリはアメリカ人で、クライミングジムには行っているが、リードは今から。

アイスはギアも持っていないので、今回は、大幅オマケで、初回体験のみ。

アリはまだトップロープのビレイも怪しいので二人だけでクライミングに行くことはできない。

ので、ベテランが来るときにしか誘えない。(トップロープの確保さえ怪しい場合、岩根などが安全)

私も初年度のアイスは、人のギアで登った。保科さんの講習会だ。

何事も一度は体験してみないと、自分がその活動をやってみたいのかどうか?さえ、ワカラナイ。

のだから、試してみたいと言う人に、機会を提供することは、有意義なことだと思う。

■ バーチカル増えていました♪

今回は前回より氷の発達が良く、別のバーチカルラインが取れた。

ライン1

これは、上の支点の木が、か細く、不安になったが、腕の太さくらいの木だ。

立木を支点に取る場合は、

ねじりの力を掛けないように

支点を構築することが大事だ。この太さの木でも、生きていればOKだそうだ。


二つ目のライン

これも新しく登れるようになっていた氷。こっちは残置のスリングがある。

これもクライミング自体は簡単だった。

■ 発見 ・・・ 縦走用のクランポンで

今回は、アリには、安心の段々の4級アイスだけを登ってもらうつもりだったので、縦走用のアイゼンで登ってもらった。

ら、登れないと言うのでアイゼンを私のリンクスと交換。

私の方はリンクスではなくても、特に問題がなく、登れた☆

フットホールドが、今回はいっぱいあったからだ。盾爪でなくても、バーチカルが登れる場合もあるということだ。

先日行った霧積温泉のバーチカル氷柱だと、アイゼンのつま先で穴をホジホジしないといけないので、平爪のアイゼンでは、ちょっと無理だと思う。

今度、両方持って行って試してみようか、と思う。

湯川の氷は、難しいが短い。岩に例えれば、ボルダ―で核心部の突破力を鍛えているような感じだ。

短いので腕力があまりなくても何とかなってしまうが、南沢大滝での核心は、どちらかと言うと、腕力。

腕力の不足は、アックステンションで補わないといけない。

となると、アックステンションの技を確実にしないといけない。

だんだんと核心は、クライミングそのものではなくなっていきつつある・・・。

■ 課題

・アックステンション

・スクリュー設置

■ オマケ

帰りは初めて、灯明の湯へ。内湯しか入れない温度だった。外の露天はとても入れない。

ラ蕎麦に立ち寄ったら、オジサンがクライマー好きだそうで、野菜バイキングを無料にしてくれた♪

オジサン、ありがと~!

Jan 13, 2017

-10度以下はテムレスではダメ


■ アイス2連チャン

2連チャンでまたアイスへ。初日、南沢大滝・小滝。

予報は

ーーーーーーーー
冬型の気圧配置が強まり、700hPaで-15℃以下の寒気が南下してくる。このため、上部は雲に覆われ、西寄りの風が強く、荒れ模様の天気で、午後はふぶく時間も。 警戒事項:強風による転滑落、低体温症、凍傷、視界不良による道迷い
ーーーーーーーー

700HPa=3000mですから、八ヶ岳は寒い?かと思いきや・・・寒いのに水が流れていた(汗)。

■水が流れている!

美濃戸でー12°であったのに・・・・南沢大滝は氷から水が流れいる!

結局、非常に悪かった。溶けたところがシャンデリアになっており、リードラインが取れないのである。1ラインのみ。びしょびしょで左なんて、噴出していた。

この日は、氷バッチリと思っていたのに。

大滝 11日
私は、南沢大滝は普通に登れるので、次はリードしないといけないのだが、リードするどころではない、大滝の様子・・・。

絶対初心者のリード練習に向かない。 リードしてくれた人も寒さで手がパンプ。腕ではなくて掌の血が・・・。末端強い人なのに。

私の番がきたので、水を避けて、一番右から登ろうとして見たが、それでも濡れる。

テムレスで、スクリューを打ちながら登ったが、2本しか打たずに、あきらめ。トップアウト。

手が凍傷間際・・・ 血が戻ってきて、痛い・・・。

 ー10度以下だとテムレスではダメだ。

痛みにあえぎつつ、ローワーダウンさせてもらう・・・。

大滝トップアウトして、なぜか挫折感・・・。

いや~寒い日だった。

楽しめないので、小滝へ移動。小滝はクライミングは易しいが、プロテクションが悪く、ホント初心者のリードには向かない。ので、またリード練習飲みにしておく。
小滝 11日

なんだか、冷えて良い氷を期待して行ったのに、冷えだけ来て、氷が悪く、損な日でした(汗)。

山もぜんぜん荒れていなく、じゃルートが良かったんでは?な日だった。帰りはむしろ山は穏やかで日差しがあった。

12日の大滝 スカスカ&シャンデリアになっている



■ 男性の体力を学び中

翌日は、相沢という予定だったが、霧積温泉へ。

ーーーーーーーーー
冬型の気圧配置が強まり、500hPaで-30℃以下の強い寒気が北アルプス付近まで南下してくる。上部や西面を中心に西寄りの風が非常に強く、午後を中心に雪が降ったり止んだりの荒れ模様の天気に。
ーーーーーーーーーー

なのに、群馬は全然寒くない・・・。氷がなく、あえなくショボイ氷に。

氷がうすい~。なんだか凍っていない氷に慣れる日?

これはとても登れないだろうと言う氷柱に登った。

で、6級の氷柱だが、

・アックスは、ちょんちょんと指してフックを作る

・アイゼンもつま先をちょんちょんと指して、スタンスを作る

の連続で、側体で登る。

本当にムーブがないと登れない。

が、最後回収に行った同行者は、えーいめんどくさい!と二本アックスを差し、両腕懸垂で脚を切ってあげていた。そこスタンス、氷が切れていてない。

ので、とっても、腕力の差を感じさせられた日。男性は、片腕の引付で登れるんだそうです。

あーあ、アイスでもフリーと同じですね~ 腕力がないと・・・。

しかし、あの氷柱登りました。いや~氷は柔らかいので、コツコツ作業もできましたが、堅い氷で、これをやったら、即座に腕パンプします。

こうして人は、厳寒期のかっちこち、バーチカルアイスを登る難しさを理解して行くものなのですね。

柔らかいし、3mだから登れるけど。
















■ 15kg差で公平

最近分かったことですが、

 私と同年代の男性とルートに行くなら、15kgは歩荷の重さに差を付けないと、足並みが揃うハズがない

のだそうです。

それだけ男性が強いってことですね。 

前に20代の男子とルートに行った時は、私のほうのザックがスクリューとか入っていて、むしろ重かったと思いますが・・・

ホント、それで同じスピードで歩くってありえないです。年齢的・体力的に。






Jan 5, 2017

Yukawa Valley in 4th of January

 This is a famous Ice climbing site in Nagano, near Ogawa yama.

Yukawa Valley is located so close to the road so it is easy access.

The high season is in mid of January to end of February.

The Ice is not yet to be climbed.

There are crack climbing site too, here is Yukawa.

So it is possible to climb ice and crack at the same day.

In the morning you can climb ice and in the afternoon, where sun warming the rock, it is not too cold to climb the rock, so move to the rock area.

The rock climbing high season is also, Spring and Autumn.

In the mid summer is is too hot, since this place has not much altitude.


Jan 4, 2017

湯川アイス

■ アイスクライミング~な、お正月

今年のお正月はアイス三昧、4連チャンだった・・・。

始まりは、夫が私は帰省しなくていい、と言ったこと。毎年、夫婦そろって帰省しているが、去年は大きな山行が予定されていたので、帰省しなかった。今年は当然、帰省する気でいたが、正月ではなく、別の時のほうが・・・と彼が言う。

夫は、交通機関の混雑を避けて、元旦に家を出て二日に戻ってくると言うので、元旦に予想外に時間ができてしまった。

お正月は家にいるには惜しい晴れで、一人で赤岳でも登って、山頂から日の出を拝むかな~とも、考えてはいたのだが、結局、あいていないだろうと思われた人に、ダメ元で連絡してみたら、あいていた。

元旦だし、あんまりしんどくしないように、3時間ほどアイス。その人の属している会山行で、アイスクライミングが予定されており、明日もおいで、ということで、2連チャン。

3日は、もともと予定していたので、3連チャン。懐かしい友達がアイスしたい、というので、4連チャン。

元旦、早々、アイスな日々。

付き合う人も付き合う人だ(笑)。付き合ってくれた人は、さらに一枚うわてで、6連ちゃんだったそうで、さすがに、私の最終日には、付き合ってくれなかった(笑)。いくらなんでも、7連チャンは、行きすぎでしょう。

■ 南沢 → 湯川

今、私のアイスクライミングは、いきなり上達。6級も登れている。6級での持久力は今から。

次はプロテクション。 一緒に行った相方も、ほぼ同じようだった。

当初は、定番で、南沢小滝・大滝を予定していたが、両方とも、リード練習するか、もしくは、難しいクライミングをして、クライミング力を上げるか、が課題のようだったので、急遽、朝に行き先を湯川へ変更した。

南沢小滝では、双方ともリードできるのは確実だし、一方、大滝だと、混雑が核心で、混雑していると予想できる、正月休み最終日では、落ち着いてリード練習できないかもしれない。

しかも、前日行った人の話によると、気温が上がったために、氷がシャンデリア化してしまい、プロテクションの取り方が難しくなってしまい、Ⅵ級-だと。6級-では初心者には向かない。

そりゃ、初めて大滝リードしますって人には、向かないでしょう!!

しかも、久しぶりに会う人と真剣勝負の初リードっていかがなものなのでしょう?普段、ビレイしてくれている人としたいですよねっ!っと言うことで、より課題が難しい、湯川へ。

クライミングそのものは、湯川のほうが難しい。

結果、友人も私も、色々なムーブを試せて、悪い箇所のこなしも、こなれ、満足して帰ってきました。

二人でトップロープを張る作業をしたので、作業が早く済んだ。

しかも、アルパインの人同士だと、知識が共通なので、そっちが懸垂で降りる前に同じロープでビレイしてもらって、こっちはこっちでトップロープ支点作ろうかな~、などという会話がスムーズだ。

■ 湯川

この時期、湯川にアイスに行く人は、登れるラインを知っている人だけだと思う。

彼は、湯川自体が初めてだったので、連れて行ってよかった。

湯川は、アイスのゲレンデとしては、上級者も初心者も皆が楽しめるエリアとして知られている。

まだ、全ラインが凍結していない、この時期は、登れるラインを知っている人か、見極められる人に限られてしまう。もちろん、リードではなく、トップロープのみ。

今日も泥つきの所は、凍土になっておらず、岩にのった氷は、だいぶ下に落ちて行った。岩の出ているところの氷は、気温が高くなると、岩と氷の隙間が水になってしまい、ガバっと剥がれるように落ちて行く。 ・・・というか、剥がれたところは、最初から、遠くに投げて、落としてしまう。

アイスクライミングの主たるリスク管理は、落氷なのだから。

湯川の今登れる課題は、一部がドライツーリングになっている。トップロープ支点の下部も岩が出て、ドライ。

ちなみに、昔は、ドライツーリングと言わずに、Mテク、と言ったのだそうだ。ミックスのMなのだろうか?

湯川は、車から歩いて10分で、ゲレンデ到着なので、アルパインで何時間も歩かないといけないルートとは違う。

でも、だからこそ、の良さもあり、クライミングだけに集中することができる。

■ クラック

しかも、今日は気温が低いにも関わらず、日差しが強く、午後になって、落氷が増え始めたころ、お向かいのクラックエリアは日向になり、ポカポカ陽気。

今日はクライミングシューズを持って行けば良かったね~と話し合ったくらい、普通に岩も登れそうだった。

氷に慣れた目で見ると、こんなクラック良く登ったなぁ~という感じがしたが・・・(笑)

城ケ崎まで行かなくても、湯川に晴れた日の午後行けば、クラック登れてしまいそう。午前はアイスで、午後はクラック、なんて技もできそうなくらいの日だった。

今日は、カメラマンのおじさん、二人。湯川の氷結は、いまひとつで、東京など遠方から来る人にとっては、せーの!で来るのだから、氷結に確信が持てないこの時期、湯川にくる、ということは、不確実性が大きく、あまり魅力がある選択肢ではないかもしれないが、そこは地元の地の利。 

今日は東京方面の友人に地元の地の利を紹介できて良かった☆








Jan 2, 2017

湯川ドライツーリング 上手くなる時は一瞬に


■ 初ドラツー

正月休みは、急遽、湯川にドラツーへ行ってきた。

いきなり、上達していた。驚いた。

勝因の分析・・・。

1)城ケ崎クラックリードで、丁寧にムーブを作るようになっていた


2)気温が高く、氷が柔らかかった

3)スタンスが多かった

ふむ。なんと、辛口批評家、青ちゃんさえも、褒めざるを得ない、好感度クライミング。

いや~。私に一体何が起こったのでしょう? 

上手になる時は、一瞬。

■ 悪かった

しかし、元旦はともかく、2日は悪かった・・・。

3月下旬並みの気温ということで、気温が高かった。

クライミングのゲレンデは、ゲレンデ(下界に近いことが多い)なので、山の天気予報に含まれない。

ので、うっかり赤岳の予報なんかを見て行くと、大違いだったりするのである。

さて、湯川がある小海町の気温。岩根のアイスキャンディのライブカメラは参考になる。

 9時 1.2度、
 12時 6.3度、
 15時 7.6度、
 18時 3.3度

・・・(汗)。もちろん、八ヶ岳では、マイナスである。

プラス気温に転じると、アイス=氷は、当然ながら溶け始めるので、大変、危険。

今回は初日は、氷が落ちると言っても、ところどころだが、二日は、盛大な大音響と水しぶきと共に、崩れ落ち、冷や汗ものであった。

ので、氷は柔らかかった。イコール、腕力は要らなかった。

■ ドライ

初のドライツーリングだったわけだが、肝心の凍土が・・・ない。

凍っているべき個所が、ただの岩であったので、その箇所だけ、グレードアップしていた・・・(汗)。

アックス、全然引っかからない・・・。一番難しいのは、岩にアックスのピックの先でひっかけて、それを信じて登ることでした・・・いや~ここだけはパンプが来て大変。

いちど、ブロック塀のブロック大の氷を割ってしまい、大きな落氷を起こしてしまいました。

いや~ドライツーリングってより、泥ツーリングって感じでした(^^;)

ただドライのところは、アイスのようにくぼみではなく、凸の土があるところをたたいたほうが良いということは分かりました。

■ 今回の成果

今回は

・アックスを打ちこむか所が、なぜかはっきりと分かった

・氷の質の見極め。凹角で良いところはハッキリわかる。凸角でダメなときと良いときがある。

・凸角には、穴を先に作ってから打つ

・足の位置。正対と側体を使い分ける。どちらか一方では行き詰まる。

・氷の形状をよく見て、スタンスを探す。岩と同じ。

・シャンデリアは使わない。使うなら、すごく良く蹴り込む。

・氷柱 = 側体

・正対=2拍子、側体=3拍子

■ 次回の課題

・支点の確認を共同作業とすること

・足の蹴り込みを確実にすること

・スクリューの設置に慣れる





Mar 12, 2015

金峰渓谷 唐沢の滝

■ なんだか癖になりそうな面白さ

今日は、なんだか知らないけど、すっごく面白いアイスだった・・・

一体、この小川山のアイスクライミングを何がそんなに面白くしたのだろう???

未知?雪? なんだかアイスクライミングというより、アルパインな感じだった・・・。

「アルパインっぽい」 師匠がしきりに言っていたが、それは、言われる前から感じていた・・・何かが、すごくアルパインぽかった。

なんだろう??? アタフタ感?スレスレ感?臨機応変が必要になるところ? なんだか苦労してピンチ?苦難?を無事乗り切った、というような充実感があった・・・

そもそも、頼んでいないのに登りに行っているので、ピンチを脱した、も何もない・・・が

協力してピンチを脱した感があった(笑)

 今日はお天気が問題だった。デッカイ低気圧がいて、高気圧はほとんど停滞。

高い山はどこもダメ。

しかし、3月も中旬に入りつつあり、標高の低い場所のアイスはダメ。

ということで、去年、無雪期に偵察に行ったことがあるカモシカ登山道の唐沢の滝へ・・・

ここは岩根アイスの傍なので、氷結具合が連想できる。岩根はライブカメラがあるので、岩根で凍っているなら滝もOKだろうと・・・
 着いたら、晴れてきた。

日差しが心地よい。が、雲はちぎれて、動くのがとても速い。

白樺の木立がきれいで、来てよかったな~と思う。

朝、運転しながら眺める山々は、
 南ア方面は完全に雪雲に隠れてダメ、
 八ヶ岳方面もダメ、
 富士山方面は快晴であるも風が強そう、
 甲武信方面は晴れ、

だった。
 ちぎれた雲がどんどん通り過ぎる。

こういう日は稜線ではなく、アイスだな~といつも思う。

条件に合わせて、自然遊びができる、ということは、やっぱり一つのスキルではないだろうか?

こういう日は何をすればいいか?は経験が教える。

やっぱり曇りの日は出かけないのではなく、山麓まででいいから行って見るべきだ。

今まで勉強になった山は、快晴の山ではなく、ちょっと条件が悪かった山が多い・・・

 カモシカ登山道には新しい雪が積もっていて、登山道は踏まれた後はあるけれど、トレースはなかった。

結構、凍結して、トラバースが多い道で、ひやりとした箇所があるので、早めにアイゼンを付けた。

アイゼンは早めにつける人と、
ギリギリまで頑張る人と

いるそうだ。

1時間15分ほど歩いて、唐沢の滝、到着。

もっとかかるかもしれないと思い、ワカンを用意したくらいだったが、ちゃんと踏まれていて歩きやすくなっていたので要らなかった。

着くと、とっても明るい滝だった。南面の滝なので、もうダメかも・・・
と思っていたが、正確には東面の滝のようだ。

どこをリードするか・・・

氷がつながっているのは真ん中だけど、支点がない・・・左の灌木に行くか・・・ カンテはつながっているが露出している。露出間の無い凹角は、階段になっているみたいに思えるが、どちらも上に支点が取れるのかどうか・・・うーん。

今日は、ちょっとしたギアを持ってきていた・・・

高根山岳会の人の借り物・・・

下部の氷で試してみる

滝下の足跡は裏から回り込んで、左の灌木に視点を取ったみたいだった。

師匠がリードすると言うので、私はビレイの態勢に入る・・・ 今日はヌンチャクの向きをアイス向きに変えてきた。

アイスは右しか使わない。


 氷は下部の3mは特に難しそうに見えない。

ただその上の段は見た限りでは意外に立っている。

左の凹に逃げる・・・がそれも結構大変そうだ。

リードは落ちれないが、アイスは特に落ちれない。

さらに左に行くと、スラブになっていて、雪がついていても、サラサラ雪では滑ってしまう・・・と心配に。

案の定、直上はスラブでスクリューが決まらない。

ああ~千切れ雲の流れる速度が速いなー。

左の草付は、多少のフリクションはあったみたいで、なんとか灌木まで行った。

ホッと一息。

途中ダブルのロープが交差して、指摘しようかと思うが、クライマーは集中しているだろうし、と辞める・・・あまりシビアな様子には見えなかったからだ。

ビレイしている手がかじかむ・・・。今日は気温が低いので、薄手のグローブでは、かじかむ。さらに防水機能が劣ってきているようだ。

左のラインでローワーダウンで降りると、トップロープで登る支点にはなりづらいので、支点を作ってからトラバースしてもらって、滝芯方面に振り止めスクリューを打つ。岩が出ていて、あまり滝芯には打てなかった・・・。

降りながら、支点を回収・・・ しかし、よく見ると、左に滑落痕と思しき跡がある。草付の草が全部、下方向に寝ている・・・ 誰か落ちたようだ・・・ 鹿? 

それにしても、滝つぼ付近には、特にそのような痕跡はなかったが・・・

次は私の番で、トップロープで遊ぶ。が左のくぼみのラインから滝を直上したが、以外に氷が硬い。先ほどからかじかんでいる手、アックスを振る手に、力が入らない・・・落ちるかと思った。まぁ、トップロープだけど。

落ち口に出て、ちょっと右寄りにスクリューを打ち足す。スクリューが入らない・・・アイスの上にある雪を軽く払ったくらいでは、ぜんぜんダメなのだと判明。そこでしっかり雪かきし、少し雪をアックスで搔いて穴をあらかじめ作ってから、打ち込む・・・なんとか入ったが、氷自体があまり信用できそうでないような?? それでも降り止めくらいになら、なってくれたみたいだった。

2本目、3本目、トップロープは安心で、それぞれ新しいラインに挑戦してみる。 

なぜか、突然理解した・・・岩根アイスはただムーブやクライミングそのものを楽しむところで、ここ自然の滝はそうでないと。

違うラインに行けば、違うムーブになる。が、それぞれに、雪が厄介であったり、その箇所の氷の質が悪かったりした。

上の方は雪で厚く覆われ、大きな穴ぼこが空いていた。その穴から流れている水が見える。穴ぼこの縁に足を掛けて、落ち口を上り詰める。なんかアルパインだな~。なんとなく、気分はプチ黄蓮谷(笑) プチアルパイン。

雪のような、アイスのような部分はアックスが凄く刺さるが、刺さりすぎるくらいだ。雪だと支持力にはあまりならない。氷の方が安心だ。アイスは固いところ、そうでもないところ、色々あった。

凸角は、凄く氷が落ちる。まるで落とすために、叩いているようだ。そのたびに氷のかけらを浴びる。凸は露出感が怖い。凹は、行ってみたら、立っていた。が、ステミングが使えるので、レストがしやすい。

が、いくらレストしやすくても、氷が立っていると、段々握った手が開いてくる。握りすぎなのは、心理的なものもあるだろう。完全にアックスにぶら下がる状態に対して緊張をするから・・・

それぞれ満足いくラインを数本やって、ランチ休憩。最後にリードフォローをする。次の段に登って見たくなったから。

せっかくトップロープを張っているので、一人目はトップロープで、バックロープを引いて登った。そのバックロープでセカンドが登る。ビレイに使っていない1本目の末端のコブをほどいておく。

どこのラインでも登れるので、ちょっと難しいラインにトライして見る。滝口は、厚く雪が積もっていてアックスで搔いて落とさないと氷が出てこない。

ビレイ点まで最後は少しトラバース・・・トラバースなので引かれると、危ないので、あまり引かないようにしてもらう。一旦直上して、慎重にトラバース。下にスラブが出ているような気がする、いやな感じのところ。クライミングを始め、トラバースは怖いと思うようになった。

次のピッチは易しいピッチということで、私がリードしてみる。1ピン目はビレイ点から取る。ゼロピン目。次はちょっと行けば、すぐ倒木がったので倒木でタイオフで取る。 

登って行くと傾斜がきつくなる。足元は雪の下がアイスだった。雪の下をちゃんと確認しないと、氷でなく、スラブだったら怖い。確認しつつ、前爪でしっかりアイスをとらえるようにする。

雪は乾いていて柔らかいが、摩擦がないほどでもない。ほどほどの雪。雪にもがきつつ登る。雪にさしたアックスは不安だ・・・ 不安をだましだまし、雪の斜面を上がると、立ったアイスが右手に出ていたので、とりあえず取れるところで取る、という方針通り、アイスでスクリューで中間支点を取る。 

そして、最後は・・・見当たらない。 左に逃げると、ちっぽけなブッシュしかない。それに屈曲してロープが流れなくなるだろう。 どうしよう・・・(汗)

結局、滝のつららまで行き、丈夫なつららでアンカーを取った。一応自分の体重を掛けて大丈夫だと言うことを確認した。クローブヒッチでセルフ。でも、つららだけでは、心配なので、アックスにも保険を掛けてセルフを取る。

セカンドを確保するのは久しぶりだ。確保器だけ先にぶら下げておく。ロープアップすると、ロープが、アックスに引っかかりそうで、右のアックスは確保に使っていないから避けておく・・・

セカンドが登ってくると、やっぱり雪で大変そうだ。

 登ったところから、山の景色を見るのが好き。

セカンド確保はオートロックなので、セカンドが支点を回収している間に写真を撮った。

今日は、この小川山エリアだけが暴風雪ではない。

ぽっかり日向に空いていて、日が差し、それに谷なので、風もそう感じない。

ただ気温が低く、アイスが硬い。
 下を見るとこんな感じ。

樹幹に雪を抱いた針葉樹がたくさん見えた。

なんかいいな~

 3ピッチ目は最初の直情がとても難しいラインになりそう。

どうしようかとしばらく思案。

つるべで上がるのもちょっと不安だった。

衝撃がつらら支点で耐えられるか?

ということで、一度トラバースして、滝の脇の灌木に逃げた。

左側に露出感の少ない短めのブルーアイスがあったけれど、残念ながら丈夫でつながっていない。
2段目の滝に登るのは
途中であきらめて、とりあえず、懸垂で降りてみる。

ちょっとしたマルチピッチで遊んでいるだけだけど、自然の中の条件で、どう安全を確保しながら遊ぶか・・・

そういう風に頭を働かせながら、遊ぶのが楽しい。

滝に登る楽しさはその次で、こう支点を作ったらいいのではないか?
ああしたらよいのではないか?などなど、どうしたら、良いかを解決案を考えるのが楽しいのだ。今あるスキルで。

ロープがこすれた跡
ちょっとこれ以上、上は今のビレイ点からは無理が多そうだったので、懸垂で降りる。

トラバースした地点から、ロープの流れが良いような場所に支点がないか、目を凝らすと、師匠が凍りついた倒木を見つけてくれた。

セカンドでトラバース中の私が今度は、その凍りついた倒木の懸垂支点工作。強度を確認し、雪を少し掘り下げてみる。とりあえず倒木にセルフ。

自分をセルフ・・・っておかしい日本語だ(笑)

自分をビレイ、と言いたかったのだが、セルフ取ってって通じてしまうので、セルフセルフといつも言っている。何はなくともセルフ、は最初の山ヤの教えだ。

自分をビレイしている末端の解除して、倒木に通し、ロープを手繰り寄せる。セカンドとトップが入れ替わった格好になり、セカンドを確保。これは倒木があるので、折り返しビレイにしてみた。
セカンド到着。セルフを取ってもらい、2本のロープを連結してもらう。どちら引きか確認。 引くほうのロープを分かっていないといけない。

懸垂はトップで降りた。 ただ、トップなのにバックアップを取らないで降りたら、やっていてやっぱりバックアップがあるほうが安心だなと思った。降りていったらアイスではなく、スラブの箇所があったし、ギアに色々引っかかり気味で、アックスの向きが悪かったりで、先に降りる方はやっぱりなんだかんだとスムーズと言う訳にはいかない。

到着して、セカンドが降りてくるのを待つ。 末端を持っていてあげても良い。 アイスでは上から色々なモノが降ってくる。降ってくるものを上手にかわすのも一つだ。

状況全体を見て、何がベストか、その都度判断する、それが楽しいんだな~となんだか納得。

ただクライミングだけの岩根アイスも別の退屈とは思わないけれど、こっちのほうが数倍楽しい。

別に上に行きたいわけではなく、上というのはただ結果みたいな感じだ。登れるから登って行く。取れるところで支点を取る。その連続をしていたら、ただ結構上だった。そういう感じ。

だから、都度都度、危険は冒していない。「うん、大丈夫」をつないで行ったら、「あら?もう上?」そういう感じなのだ。どこにも、スリルはない。危険の二の字はない。

もちろん、自然の中だから、絶対安全もないのだが、だからと言って、危険に近づいて行っているわけではない。

そういえば、手袋、今日はテムレスを使ってみた・・・保温性はないので、 毛糸の手袋を下に入れた。 ちゃんとアックス振れた。

帰りに取った唐沢の滝は意外に立派だった。 ロープは50mは一杯一杯。左の灌木は、懸垂で降りれるちょうどの高さ。



下山してもまだ山はほがらか、誰もいない小川山は静かで癖になりそう。

私はあんまり人が多い山はそもそも好きでないのだから・・・ 

今日はやってみたら、立っていなければ寝ていればリードできそうと思った。立っていると凸でも凹でも、やっぱりまだ危ないかな。60~70度の傾斜の滝でも部分的に立っているから、そういうところでやっぱりたくさん経験を積むことが、上達の早道と思った。

バーチカルだけを登っていても上達はするけれど、楽しい上達の仕方ではないかもしれない。

楽しく登っているうちに気が付いたら、登れるようになっていたという棚からぼた餅系を目指したい。




帰りの車窓から、八ヶ岳を見ると雪雲に飲み込まれていた。稜線は今日は大荒れだろう。山は全然見えない。

こういう日も遊ぶためにアイスクライミングをやっていて良かった☆

Jan 30, 2015

湯川偵察

■ 大晴天

今日は、甲府はしんしんと雪が降り続けています。 雪が降ると裏山も雪山になってうれしい☆

ところが、昨日と一昨日は大晴天。

こんな景色が野辺山から見えました♪ ああ~山に行きたい!

今日はアイスクライミングの偵察の日ではなく、稜線の日です・・・このまま稲子湯から天狗岳にでも行った方が・・・という考えがチラリとよぎります(^^;) 

天狗岳も今年はまだ行っていない・・・こんな日は硫黄や天狗は超快適でしょう・・・縦走にも最適期。

しかし、今日はアイスクライミングで有名な、湯川渓谷の氷瀑の見学です。

ただ、今回、私はなんと!靴を忘れて家を出てしまったのです・・・ 前の晩に玄関に用意したのに、忘れるなんて・・・。 これは潜在意識の仕業でしょうか・・・(笑)?

集合場所について気づき、即座に自宅に戻りましたが、双葉まで戻ったところで朝の通勤ラッシュと遭遇・・・これは・・・と、今回は同行者もいることなので、あきらめることにしました。農業用の長靴を車に入れっぱなしにしていたので、それで行くことに作戦変更しました。入っていて良かった長靴・・・。

同行者は「ったくもう!」などと言わず、次の待ち合わせ場所を指定してくれ、人格が出来ているな~と思いました。 わたしだったら、多少むっとした顔をしてしまいそうです(^^;)

ま、今回は最初からハイキングの予定、ということもありました。しかし、ハイキングには惜しい、素晴らしい快晴の冬日でした。

■ すごいバーチカルの湯川渓谷


湯川渓谷は、佐久、海ノ口にあります。

私はアプローチを調べて行かなかったので、今回は連れて行ってもらいました。すみません。

前に、乗鞍の善五郎の滝に行った時も調べずに行った。

・・・のは、携帯ですぐネット検索できる、と思ってしまうからですね・・・

しかし、それだと現地で時間を食う可能性があるので、よろしくないです。

反省。

乱菊エリア
ともあれ、今年はどこもアイスはあまり氷結が良くないようです。

それにしても、氷、モロそう・・・ 

段々になっている滝ではなく、つららが地面まで続いている感じのアイスです。

これは、

  どこか(山頂)へ行くためのアイス、

ではなく、
  
   クライミングそのものを愉しむためのアイス

ですね。

上からトップロープを張って、懸垂して降りる以外は、ロープを張る手段がなさそうです。

上に並んでいる立木も、地面の超きわきわに生えていて、トップロープを張るのも、確保が必要(つまり命がけ?!)になりそう・・・


ここはガイドさんの講習会でよく使われるゲレンデとして、頭に入っていましたが、なるほど、と思いました。

乱菊エリアは、上級者エリアです。

しかし、おとといの暖気で、おっこちたのでしょう、こんな大きな氷柱のかたまりが、あちこちにゴロゴロと落ちています。

陽気の日に、アイスに行ってはいけない

←こんなのが落ちてくるんだから・・・!!!

 基本的には、湯川のアイスは、つららが凍るもののようですが、たまに、下から上に発達したと思しき氷もあります。
 つららが刺さったら、死にそう・・・

っていうか、これ

バーチカル、

ではなくて、

ハング

なのでは???

登れないよーこんなの。

つらら系のアイスは、
アックスは、入りやすいけど、爪が立たない・・・



 お上手な方たちは、こんなのが楽しいのでしょうか・・・?

私にはとても楽しそうなアイスには見えない・・・(汗)

一切、登高意欲、沸き立ちません(^^;)。

単純に不可能に見えます・・・(^^;)





























とはいえ、せっかく来たので、アックスを振る練習。 

そういえば、だいぶ昔に教わったな~という内容を思い出しました。

親指と人差し指で握って、小指は話す。
手首のスナップで振る。小さく降って、2~3回目で決める。
脚は閉じる閉じる、開く開くのリズムで。

バーチカルで練習すると上手になれるそうです。だから、岩根行きたいんですけどね・・・私はまだ基本ムーブが課題なので。










■ アバラコフの練習でも・・・

アバラコフの練習をしました。

アバラコフ用の治具は持っていますが、針金と耳かきみたいな、引き抜きようの治具もないと、作ったアバラコフに、スリングを通すことができません。

立てるところでも、アバラコフを作るのは、なかなか難しいです。 が、できれば強固で頑丈なアバラコフができます。

アバラコフを作るのに向いたところとそうでないところがあります。 

アバラコフで作った、バックアップ付きの懸垂支点。

捨て縄以外は、自然物。

捨て縄の位置関係が重要です。

バックアップなので、本支点が崩壊しない限り、荷重がかからないような位置と弛みであること。

そうこうしているうちに、ロープがするすると降りて来て、見覚えがある人・・・

知り合いのガイドさんでした。

ロープがキレイ!

ガイドさんは、リッチ?なのでロープがきれいなのか?

まぁ切れそうな古いロープより、新しいロープのほうが安心だな。

おかげで、トップロープの張り方はバッチリ分かった♪




今日は

振り方
アバラコフ

でお終い。

あとは、周辺探索に行きます。

■ ミクロトワンソン


これは、

ミクロトワンソン

というアイスです。

これなら、なんとなく登れそう・・・

しかし、ここもトップロープを張る張り方が、重要ですね。

奥の立木で取ると、ロープが流れないでしょう。

今日の勉強はこれだな。

トップロープ支点の張り方。
■ 白髪エリア

となりの白髪エリアへ。

ここはなんとなく、まだ親しみ感がありました(笑)

白髪 は、”しらが” でしょうか? 

”はくはつ”でしょうか?



 段々が見えると、安心というか・・・なんというか・・・

腕力勝負ではない場所でないと、取り付くしまなしに見えるというか・・・

人工壁が嫌いなのは、とりついても、手の平が開いてくる感覚がすぐ起るからです。

握力です。ムーブが身に付くには、反復練習が必要だが、反復練習しようにも、指が開いてきてしまう、というわけで、反復練習には至っていません(--;)

というわけで、クライミングの才能はあまりなさそうです。手のひらが開くんですよ。



 なんとなく、足がかかりそう???

つらら系は、とりつくしまなし、に見えます。
 ただ水量とっても多いです。徒渉回数多数。
 こんな大きな氷の塊がおちているし・・・


今回は、水戸の山岳会の方に会いました。

若い人が入ってきているらしい・・・

羨ましいですね!


これは

初心者エリア

という名前のエリアですが、氷つながっていないような???

徒渉しないと行けない・・・

飛び石も厳しそう・・・






■ アイスは氷結イマイチな今年

今年はアイスは、氷結するより先に雪が振ってしまい、雪は天然の保温材として機能するため、アイスクライミングに適したような氷瀑はどこも不発のようです。

たしかに今年初の小滝でも、去年の氷結具合との差にビックリしました。

今年は春が早く来ている、というか、天候が全部前倒しみたいな感じ。

湯川の氷瀑はゲレンデとして有名で、一度来てみたいと思っていたので、アクセスを調べてアタフタすることなく、連れてきてもらえて、助かりました。

前に稲子湯から天狗岳に単独で遊びに来た時に、燈明の湯に来て(定休日で入れなかった)、この林道を知っていた・・・

ここはアプローチが短いゲレンデですが、車で入ろうと無理せず、車道を歩くのが良いと思います。歩いても、そんなに距離ありません。

ここの特徴としては、本当にクライミングそのものの練習と言う感じです。

■ 性格

岩場には性格があります。それと同じで冬のアイスにも性格がある。

 三つ峠の岩場 → ルートに行くためのつるべの練習場
 小川山     → クライミングそのものの練習場

 三つ峠のアイス → ルートに行くための練習場
 湯川の氷瀑   → クライミングそのものの練習場

登る、という敷居が低くないと、普通の人は、ロープワークを身に着けるどころではなくなります。ので、ロープワークをマスターするための場所は、基本的にルート、本番を意識して、どこか他の山に行くために練習する場所です。

一方、岩が好きな人が岩登りそのものを愉しむために行くように、アイスクライミングが好きな人が、アイスクライミング自体を愉しむために行く、という場所が湯川でした。

しかし、氷瀑は、クライミングしない人にも結構、見ごたえがあります。カメラマンがいっぱいいました。

■ 今日の学び
  • アクセスは第一関門 
  • アクセスにGPS(座標)利用
  • アックスの振り方
  • アバラコフ
  • 徒渉
  • トップロープの張り方
≪参考サイト≫
http://mino-climbing.cocolog-nifty.com/blog/2014/02/post-1bf5.html