Jan 30, 2017

凍傷対策

■ 凍傷対策

凍傷対策は、昔では、冬山の基礎であったが、岩根山荘など、安全地帯から近く、車からビレイできてしまうようなゲレンデで、アイスクライミングをスタートする人が増えた現代では、凍傷対策は、うっかりと見過ごされやすいリスクである。

登山で山を始めた人には当然のことが、当然でないことが多い。

凍傷は、低温と水分が問題となる。当然だが濡れた手で、金属を触ってはいけない。

濡れたところを放置すると、どんどん気化熱で冷えてしまう。

気化熱なら良いが、水分が凍結する。

それ以前になるが、保温と摂取カロリーも必要だ。

当然だが、山の気温は低い。下界で温かくても、山では極寒であるから、環境に合わせて、装備を変える必要がある。

寒い日には、温かいビレイパーカを着る。ビレイパーカは、一般的には、自分のサイズよりワンサイズか2サイズ大きいものをすべての衣類の上に羽織る。 寒いときには着る、という当然のことができないクライマーも、昨今はいるので、注意が必要だ。

また、寒さ対策の一つは、摂取カロリーだ。食べなければ、体は熱を生産できない。寒い日は、カップラーメンなど、温かい汁物を食べると、温まる。

アイスクライマーの間で、好評の防寒テムレスは、-10°以下では寒すぎて、手が凍傷になってしまいそうになる。もちろん、個人差がある。

冬手袋で登る必要があるような、寒冷下でのアイスクライミングをする予定であれば、掌がオールレザーの冬グローブが必要だ。

またカイロなどでの凍傷対策も、必要だ。貼るカイロが便利である。

アイスクライミング用の靴も、縦走用では、保温力が足りない場合がある。縦走中は、つねに行動しているため、血液循環があるが、アイスクライミングでは、ビレイ中、行動をしていないため、冷えやすい。

私自身、縦走時は、夏用の軽登山靴や冬靴でも保温材の張っていないスカルパサミットライトを使っていたが、アイスクライミングのビレイ中に凍傷になり、ダブルのブーツに切り替えた。

≪まとめ≫
・ビレイパーカ
・保温
・温かい飲食
・冬用グローブ
・ダブルブーツ
・カイロ

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