Feb 28, 2017

平均以上効果

■ 平均以上効果

ふとしたことで、知った平均以上効果。

これって、”山ヤあるあるリスト”に入れたい!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
心理学の実験の結果で、 

・実力がない人ほど、自分の力を過大評価し、 
・実力がある人ほど、自分の力を適正に評価できる、 

ということがわかっています。 また、

・男性の方が、女性よりも 自分の力を過大評価しやすい

ことが分かっています。 これを心理学では平均以上効果と言います、 「自分の力は平均以上だ!」と思う効果ですね。 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

■ 無謀 と リスク計算

色々な人と話をすると、やはり、初心者の若い男性は、墜落などの致命的失敗を通じてしか、自分の実力を客観的に見つめることができないのではないか、と思う。

事例:
山岳総合センターのリーダー講習に出たら、私の班は男性3人、女性1人だった。歩荷量は、50代男性20kg、19kg、18kg、女性の私が17kg。それで講師と雪上を歩いていたら、女性の私と講師だけが二人きりになってしまい、男性三人ははるかかなたになった。

この事例は、男性には過信がある、という事例だ。歩荷量は自己申告で決めたのだから。

ちなみに、雪上歩行も、できていた人は私だけで、滑落停止も、全員が初めて教わったが私の方が先にマスターしてしまった。ノットに関しては、私以外の人は、結ぶ練習をそもそもしてきていなかった。

ノットを予習してこなかったり、実力以上の荷を担いだりするのは、過信があったためだろう。

■ 行き先選び

山では実力を客観的に見ているということが、安全に直結する。

とくに行き先を選ぶ時に、自分の実力をどう判断しているか?が分かる。

 実力不相応の難易度のルートに行きたがる → 自分の実力を客観視できていない

これは年齢の若い人だけではなく、山、アルパインの初心者、再開組は全員同じだ。

■ 誤解の理由 

でも、男性は危険なクライミングをこなせる。

それはジムでのクライミングを見ていても分かる。

私が苦労している課題を、一日でパワーとリーチで登れてしまう。ムーブは、全く出来ていない。登れた事実を持って、また自信をつけてしまう。

リーチもパワーもない女性には、クライミンググレードが低い段階から、ムーブが必要になる。パワー系のトレーニングも、グレードが低い段階から必要になる。

なので、平均的男性がまったく困難を感じない低グレードから、

筋トレ
ムーブを意識した練習

が必要になる。ジムなら、7級などでも女性は保持力がないから登れず、力を逃がすためにムーブが必要になる。男性なら例えば、5級以上で必要になるムーブ力が、女性の場合は、2グレード下から必要になる。

■ 山では絶対値

山では、絶対値、が問題になる。いくら過去に北岳バットレスに登ったと言っても、今、現在の体力で、北岳をノーマルコースタイムの8割で往復する体力が無ければバリエーションはこなせないとみるべきだろう。

バリエーションルートは当然だが一般登山道よりも難易度が高いので、

 ・20kgを担いでコースタイムの8割で歩ける体力
 ・フリーで5.10aだったらどのような課題でもリードできるくらいの登攀力
  (つまり5.9マスター=5.9だったら落ちない)
 ・最低でも10時間程度の連続行動
 ・ビレイ習得済み
 ・基本的読図知識習得済み
 ・基本的ロープワーク習得済み
 ・雪上訓練 受講済み
 ・基本的レスキュー習得済み
 
というのが絶対値的にバリエーションへ進むのに必要な条件ではないか?と思う。

若い男性であれば、トレーニングしなくても、20kgを担いでコースタイムの8割で歩くことは、誰でも難なくできることだろう。

しかし、その他の要因はどうか? 習得に時間と労力が必要なこと、を端折って山に行ってしまえば、運任せの山行となってしまう。

運任せにしないということが、自立した登山者への第一歩。

これは、老若男女関係なく、すべての人が習得済みでなくてはならない。



No comments:

Post a Comment