Dec 27, 2016

久しぶりの六級アイス

■久しぶりの6級

久しぶりの6級アイスに行ってきた。どことは言わない(笑)。素晴らしい氷結だった♪

なぜなら、あまり大きな氷瀑でないので、混雑が心配だからだ。2ラインは取れないので、2パーティ入れば、満員になってしまう。

■ チャンス到来

前日のこと。年内にあと何回アイスに行けるか?数えてみた。年納めは29・30は、ずいぶん前から予定がある(城ケ崎)。その前の、27,28日は、すでに大荒れ情報。となると、26日の明日は、快晴のあとのマイナスの気温だ。降雨後に、寒波が来た後なので、氷の発達は良さそう。混んでいる土日でもない。25日、日曜のクリスマスは、快晴で山がよさそうだったが、夫は山をしないので町で過ごした。

という訳で、アイスクライミングのパートナーの青ちゃんを思い浮かべる。ただ・・・彼、3連チャンだとつらいかなぁ… でも、アイス行きたいな~。

こうしたアウトドアの活動は、気温や天候に左右されるから、行ける機会をできるだけ掴みたいのだ。

■ Consideration 相手への思いやり

でも、そう思っても、自分のニーズばかりを貫くわけにもいかない。パートナーの都合も考えて、ここは体力が温存できるゲレンデの湯川でも…。湯川の氷結は標高の分、山の上の氷柱よりは期待度が低いとはいえ・・・。

そうこう考えている間に、運よく、行くと言う人が出てきた。アイスに彼と行くのは、青ちゃんを交えた初回と今回で2回目。二人だけで行くのは初めて。…とは言っても、岩には行っている。

青ちゃんを誘ったけど、私の誘い方がまずかったのか、あるいは体調か、一旦OKが出たのに覆されてしまった。残念だった。彼の好きなバーチカルアイスの予定だったからだ。何か他の要因で遠慮したのかもしれない。

アイスクライミングをする人口は少ない。だから、平日アイスに行ける人がいれば、とてもありがたいのだ。

■ Tour

朝はいつも通り、8時登山口の予定。おそらく、いつもより早く着いたのだろう…。滝に到着したとき、まだ9:46だった。

実は、思いのほか、温かい朝で、気持ちが萎える。ウエアもすっかり脱いでインナーで歩く。手袋もしていない。

もしかして、氷柱は小さかったり、上下がつながっていなかったりするかもしれない…と不安になる。登山口でマイナス2度。温かい。残念だ。もう少し冷えていると思ったのに。

前回、雪があったダート林道は、夏道化しており、登山道も、降雪が溶け、再凍結して平坦なアイスになっている。これが、うっすら岩にくっついているという最も滑りやすい状態だった。アイススケートリンクみたいな状態だ。だが、二人ともアイゼンは付けずに歩く。面倒なのだ。

ロープは50mと60mを切った57mをそれぞれが持った。相方がアイススクリューは、重いから減らしていいよと言うので、7本持参のうちBDのスクリュー3本を置いて出る。岩の時も、だいたい二人ともロープを持って行くし、ギアも各自がフルセットのリードギアを持って行く。

この辺りのギア分配の塩梅は、リーダー次第だ。

客観的に見て、体力が明らかに上の人に対して…たとえば20代の男子…がいるときに、40代の私がロープ持ちます!と主張するのも変だろう。別に担げるけど。

正直な所、体力は大体、年齢と性別順であっているのだ。だから、誰が何を指定しなくても、何が合理的な配分か?ということは明瞭なことだと思っている。たまに年齢と性別に適合していない体力(要するにヨワヨワ)の人もいて、そういう人のメンツはつぶれてしまう…が、それは本人の怠惰のせいだから、仕方がない。

逆に大抵のベテランは、年齢以上にツヨツヨで、それを主張するために意地を張ってしまう。でも60代が担いで、40代が空荷だったら、40代に失礼だろう。

私は大体、ギア免除してもらうのは、あまりありがたいとは感じていない。…というのは、アプローチもトレーニングを兼ねようかな…という気持ちがあるのだ。

クライミングは、楽しいのだが、山からスタートした人にとっては共通の悩みがある。歩きの方が弱くなってしまうのだ。クライミングのギアは、日帰り登山よりは重いとは言っても、アプローチが長くとも、せいぜい一時間半とかなので、例え少々ギアで重くても、足腰が弱ってきてしまうのだ。クライミングだけしていると、歩きが弱くなる。だから、ゲレンデへ行くときは、わざと水をたくさん入れたりして、重くしている。

本気の山の時は、念には念を入れて重さを削る。が、ゲレンデでは重さには気を使わないで、適当に、大きなザックに放り込んでいる。それをみて、パッキングが下手だと言ってきた先輩がいたんだが、その先輩は縦走しかしない。

縦走だけの時とクライミングを始めるようになった今とでは、視野の広がりが全く違ってしまい、アプローチ程度の歩きでは、丁寧なパッキングの必要など、全然感じなくなってしまったのだ。

もちろ、本気ルートの時は最小まで削り、食料も縦走組のような豪勢なものは食べない。縦走はルート自体の難易度が低いので、重くてもあまり負担にならない。重くても贅沢な食事を取るほうが合理的っていうだけなのだ。

そういうわけなので、アプローチもトレーニングモードで歩く。

たぶん、数歳年下の同行者にはそう早くない。と思うのは、後続の私が彼につっかえてしまいそうになるからだ。

ここは、一般道であまり山として危険がないため、慎重さはそういらない。整備されていないルートでは、こうはいかない。

■ F1

一汗で氷瀑に着いた。F1は凍っていた。「リード練習する?」と聞かれる。が、小さい氷瀑で登れるのは、強い点である難しいラインをとっても、あまりにも明らかで、あまりそそられない。リードしてもいいのだが、ただ時間が余計にかかるだけだ。

「左の端の方をフリーソロして行かない?」と弱点で行くことを提案した。相方は難色を示す。まぁ、私のクライミング力は、まだあまり信頼がないのは致し方ない。まだ、同行者とは2回目だ。

「上からお助け紐出すってのはどう?」「じゃあ、それで」 何より早さを優先したい。

沢のように、お助け紐を出してもらったが、めんどくさいと思って、半分登った。中途半場に登攀中にロープが来ても困るので、足場の良いところで待つ。ロープが垂れてきた。バイトのエイトノットにぬんちゃくをぶら下げてくれていた。

「そのまま上がって、このロープは帰りに懸垂に使おう」ということで、そのまま上がり、赤い6mm
スリング2本(ベテラン青ちゃんによると、7mmが良いそうだがいいのだろうか・・・)で出来ている残置の懸垂支点に、ロープ末端を通して、ロープは残置しておく。

■ 大滝

そのまま大滝へ上がる。大滝は、まっすぐに屹立していた。去年、ここへ来た時を思い出す。そうだ、ここはあまり難しくなく、ザックを置いて、3人で登ったんだっけ。

大滝は、下部はロート状に2mほど広がり、あとは15mほどの屹立した氷瀑だ。

この日はエビのしっぽが剥がれたような、真っ白な破片が、さらさらと音を立てて、滝口から砂のように噴出していた。

とりあえず、その砂状の雪の破片のフォールラインをずらして、各自ザック置き場のバケツを掘る。さっそく、滝の根元、2mのロート状の上に上がる。滝の裏にも回れるのだ。

氷柱を眺めつつ、相方と、青ちゃんも来たらすごく喜んだだろうのに…と言い合う。

山というものは、かならずしもステップアップすればするほど楽しいわけではないことが、最近になって理解できるようになってきた。

私自身、山のことをよく知らず、無知だったころは、赤岳に登ると言うだけでビックプロジェクトで、どきどきしながら、準備したりして遠足前の子供のように楽しかった。今では、赤岳は小さな山にすぎず、日帰りハイキングという感じだし、アイスクライミングも4級だと、緊張感が足りなくなる。

その分、たぶん、”ついうっかりミス”の危険性は大きくなっているだろう。忘れ物をしたり、とか。いい加減に足を置いたり、とか。最近もギア整備の不備を指摘された。ありがたい。

私はアルパインを始めて、まだルートにも、そう多数は行ってはいない。実は、ゆっくり行こうと思って、あとに取ってあるのだ。バリエーションルートも行きつくしてしまう危険がある。できるだけ、山人生の道中を、ゆっくり味わおう、という作戦だ。つまり小さいステップで成長する。その方針で来たのに、3年で、こういう状態になってしまった…。

これが、40年もクライミングしている上級者ともなると、どのルートも何度も行きつくしてしまって、易しい登攀では満足できなくなるのは、想像の範疇のことだ。

■ 6級アイス

さて氷柱だ。うっすらと去年の記憶がよみがえる。これ、どうやって登ったんだっけ…。たしか、この辺からビレイしなかったっけ?

滝裏に回ると、裏の面はスムースな氷の面がある。表はツララがつながっていないので、リードには向かない。裏のスムーズな面も側壁側は、シャンデリアになっており、スクリューを打つのに適さない

とりあえず、氷柱の隙間を利用して、セルフを取れないか、と氷柱の割れ目を探す。ツララの連結だから、たまに上下がつながったところの隣に、つながっていない空間があって、それで十分強度が得られたりもするのだ。残念ながら、適当な穴が見つからなかったので、スクリューで大きな厚みの氷柱に穴を開け、セルフとした。

というのも、相方がアイススクリューを家に置き忘れてきてしまい、スクリューが手持ち4本しかなく、できるだけ、スクリューを節約したかったのだ。本来はセルフも、スクリュー2点で取るべきなのだが。まぁ強固なアイスの穴、1点でも良し。強固であれば。

そこに長め120cmのスリングを通し、ゼロピン目と兼ねるため、ひとつオーバーハンドノットをつけ、バラのビナを掛け、ロープを通す。自分のPASを残りのスリングにかける。

この私のロープは、アイスクライミング用に買ったコーティング付のロープだが、私が教えられていなかったため、岩でも使ってしまった。そのため、すこし毛羽立っている。

ベテラン青ちゃんは一度ロープで痛い目に遭っているため、このロープを使わせたがらない。が、今日はロープの氷結もなく、ロープ自体も硬さを感じず、良好なコンディションだ。不思議だ。ゴム製品は低温で固くなるのに、このロープは低温下ではなくて、常温の時の方が固さを感じる。ただ表皮の毛羽立ちは少し来ている。だから、水氷でどっぷり濡れるよなアイスには向かないだろう。

リードは相方。ここへくる提案が相方だったのと、岩でも相方の方が確実に上だからだ。先輩後輩の間柄だ。アイスも、私は今小滝リードレベルだが、相方は、より難しい場所がリードできる。今岩では、5.12を登っている。私は5.10bがRP程度の実力だ。

さて、リード開始。2mほど上に1ピン目。2ピン目は、上から垂れた氷が鍾乳洞のTufaのようになっている部分にレストできる。背後の岩にもレスト出来る。バックステップも使って、バックアンドニーに似た体制でもレスト出来そうだ。ただ、裏なので気温が低く、氷が固いそうだ。3ピン目は氷柱の根元30cm下と言う感じ。一度テンションが入った。3ピン目が取れたところで、ゼロピン目は屈曲が大きくなるので回収。

そこから、ほぼ直角のトラバースになる。トラバースでは、ロープの流れが心配だ。屈曲が大きいと摩擦が増し、登りづらくなるのだ。90度の屈曲だと2回が限界。ビレイヤーとのロープを通した意思疎通が不可能になる。

滝の表に出るには、滝の表へ出る途中の側壁がじゃらじゃらのシャンデリアで、足元が悪い。とりあえず、1mほどトラバース。4本目を打つ。一度目の屈曲。4ピン目が取れた時点で、3ピン目のスリングを伸ばすようアドバイスすべきか、悩んだが、ロープが流れていたので、とりあえず黙っていた。

そこでスクリュー切れとなり、ローワーダウン。ロープはコの字型に張られている。あまり好ましくはないが、最善であるのだから仕方がない。ローワーダウンで、2ピン目と1ピン目を回収。

回収で、じゃらじゃらのシャンデリアは敢えて蹴って落としてもらう。アイスクライミングの最も大きな危険は落氷なので、落ちる前に落とすのだ。そのためビレイヤーは当たらない位置に避けた。

回収して、再度クライミング継続。滝表にでると、滝表は、すでに落ち口付近で、4級だったそうだ。ここから上は楽勝と言うこと。スクリューは2本でアンカーへ到着。トラバースから先は早かった。

私もセカンドで登ったが、トラバースが核心だった。裏の直上は5級。弱い左手で、硬いアイスにトラバースのためのアックスを打ちこむのは難しく、左側に向かうトラバースの練習が必要だと分かった。肩にかけたアックスを落として相方に怪我をさせるのではないかと不安になった。

直角部の、スクリュー回収で、ロープにぶら下がるとロープがタイトで回収できないので、フィフィにぶら下がったら、今度はぶら下がった位置から、スクリューの位置が遠すぎて、手が届かなくなってしまった。これはセカンドとしてはマズイ。

今回がゲレンデなので、問題がないが、マルチだと何が何でもギアを回収する義務がセカンドにはあるのだ。回収もそれなりに技術がいるのである。

水平トラバースのスクリューを回収するのは、足場が良くないと、岩と同じで結構難しい。ここは、もっと時間を掛けて良いから丁寧に処理すべきだった。

一度、終了点へ行き、長いスリングでロープの長さを稼いだが、ロープ長は十分だったので、あまり必要がなかった。ただ2名で来ている時、両名が終了点に責任を持つのは良いことだと思う。

ロープの流れも良くなったし、あとは氷柱の表を登って遊ぶ。各自4本が目標。滝の下部はシャンデリアで表面はつながっていない。奥はつながっている。6級だ。難しかった。(つまり面白かった)

新雪期のこのシーズン、6級アイスに登れることは稀なので、ラッキーだ。思う存分、トップロープで遊ぶ。

■ 久しぶりにパンプ

私はパンプして大変。いちいちムーブを組み立てながら、登っているせいもある。ツララの氷柱は足場を蹴ったら、崩れ去ってしまう…。手で完全にぶら下がることになってしまうのだ。

腕力のある相方もパンプが来るようで、腕を頻繁に伸ばそうとしていた。私には、腕を伸ばそうにも伸ばせそうなレスト出来る足場が、そもそも難しい。

それぞれがそれぞれに必要なことを十分味わって、あれこれとムーブ研究をした。時間も、良い頃合いになってきたので、合計4本~6本で終了。

■ 強い風

午後は崩れる予報通り、午前中は北アが美しく眺められたが、午後になると風が出て来て、山に長居すべきでないと、山が告げているかのようだった。

終了点には環が開かなくなった環付ビナが残置されていた。最後は、相方に結び替えで降りてきてもらった。結び替えとも言うし、通し八の字とも言うが、通し八の字と言う方が、ノットがイメージで来て良いと思う。ローワーダウンで降りてきてもらい、ロープを畳む。

F1に戻る。ロープ末端を引き上げて、懸垂準備しようとしたら、相方は確保器を持ってくるのを忘れていたので、ローワーダウンで降ろしてほしいそうだ。残置スリングに、懸垂用に通していたロープを戻して環付ビナに架け替え、ムンターヒッチ降ろす。ローワーダウン…最近、私もしてもらっているが、効率が良いからそうするべきだと分かっていても、クライマーとしては、上げ膳据え膳感がある。案の定、相方が「〇〇ガイドにお願いして~」などと冗談を言う。

不思議なことにF1は無風だった。

後は私が懸垂すればいいのだが、片方の末端を引き上げると、間に小灌木があってロープがこすれるのが気になった。ノット末端が結んであった。途中の枝に引っかからなくて良かった。なんで結んでくれたのかなぁ…。

真ん中印がついているロープだったので、両末端をあげるのは辞め、片方だけを上げ、振り分けを作る。確保器も持っていたが、ムンターで下したついでだったので、自分もムンターで懸垂したら、この場合だと、キンクがすごくて降りにくかった。あんまりキンクするので、ロープを滝下に投げた後、確保器に切り替えた。

途中で、下から「最後はクライムダウンだよ~」と声がかかる。ああ、それで末端を結んでいたのか。たしかにロープ長がギリギリで、最後の1歩はクライムダウンだが、特に問題はない。

■後続P

F1を降りてみたら、後続パーティがいた。ガイドさんの平日仲間らしく、F1でトップロープで遊んでいた。若い男性が4~5名。

ここでトップロープだとすると、たぶん初心者の仲間を連れてきて遊んでいるのだろう。F1は、あまり面白そうに見えない部分だったので、ちょっとお気の毒な気持ちになる。

仲間を見つけることはそれだけ大変なことなのだ。仲間を育てるのも、ええ~そこから?!と、登りたい本人がアクティブに、有料・無料含め、自ら努力と労力を傾けて学んだことを、仏の精神で無償提供して教えなくてはならない。

そして、たとえ、そうしたとしても、相手にその価値が通じるとは限らないのだ。

それは大なり小なり、登りたい人、クライマーなら誰しも同じで、私は自分が有償で教わったことを無償で多くの人に教えてきたし、無料のガイド役も務め、自腹で自分には必要のない設備に行ったりもしてきた。

例えば、岩根アイスなどは、南沢小滝に行ける人には不必要な出費だ。一緒に行く相手のビレイスキルが不安だと、衆人環視の施設に行く必要が出てくる。自然の氷瀑には、ビレイくらいはできて、安全管理が確実な人でないと、連れて行きづらいわけなのだ。

でも、そうした苦労を見てくれる人もいる。

そういう苦労を見た先輩は、自分の楽しみにはならないとしても、リード練習に付き合ってくれたりもする。恩着せがましくも言わない。

けれども、してもらう側も、ああこれは…と分かるものだ。当の自分だって、自分の楽しみを後回しにして、後輩の指導に当たった過去があるから分かるのだ。

だから、与えれることのありがたさが分からない人は、苦労していない人とも言える。

私は正直恵まれている。

たぶん、色々な人がなぜ、大して登れもしないのに、私ばかり連れて行ってもらえるのか?と焼きもちを焼くほどだろう・・・。もったいないベテランに付き合ってもらっていると思う。

でも、その理由は、この理解にあるのだと思う。ありがたみが分かる人に、誰でも教えたいものなのだ。

そう言う意味で、後続パーティのガイドさんは人間ができているな~と思ったのだった。きっと、上でバーチカルを登りたかったんだろうなぁ。ガイドするほどの人だもの、6級が楽しいに決まっているのだ。

しかし、そうはいえども、氷柱独占でき、お腹いっぱい遊ぶことができたのは、F1で遊んでくれたおかげでもある。あそこは2パーティだと、どうしようもないのだから…。

1Pで3人で遊んでも、十分遊べたので、青ちゃん来たら良かったのにね~と言い合いつつ、山を下りた。

下りはチェーンアイゼンを付けた。ガシガシ降りる。このスピードでは、ハイキングしかしない人は降りれない。会に入っていた頃は、会にハイキングのために入会してきた(している)人たちに、山を教えようとして苦労していた。

読図講習したり、人工壁に誘ってリードフォローしたり。レスキュー講習会も主催した。今はそんな苦労はしなくて良くなり、自分のクライミングだけに集中できて幸せだ。

降りたら、ちょうど17時。甲府帰着は19時。

Dec 25, 2016

アイスギアのお手入れ

 ■ アイススクリューのお手入れ

アイススクリューは、

買ったらすぐ使用前に、錆び落としをスプレーしておく

と教わっていた。去年リードしてから、しばらく使っていなかったBDのスクリュー、13cm・・・

見てみたら中に錆が少し来てしまっていた・・・(汗)
錆びてしまったら、このような道具で中を磨いて錆び落としが必要になる。



■アックステンションのギア

アックステンション用のコードは、120cmのスリングに、結び目を作って対応していたが・・・

今年のクリスマスプレゼント!
120cmスリングだと、私の振りかぶり幅より短く、右手のアックスを短い振りかぶりでしか触れず、却下されていた・・・

却下後、ゲレンデしか行っていないので、アックステンションは必要がそもそもなく、今年は、どうしようかな~という状態だったのだが・・・

このようなスリングをもらった♪ 

デイジーチェーンを買うか、アジャスタブルフィフィを買うか、考えていたところだったのだが・・・これで解決するだろうか?使ってみよう。

個人的に、これをもらったのが一番うれしかった♪ 大事に使います☆
























■ 冬グローブ ノーズワイプの剥がれはボンドで治す

最近の冬グローブは、ノーズワイプがついていて、誰も鼻を拭いたりしないのに、そこだけ布製。

それで布部分のベルベッド加工が剥がれてしまった。

防水性がなくなり、使えない・・・(涙)と、オールレザーのグローブを去年購入したが、使い勝手は悪い。何しろスキー用だから、手の細かな作業がしづらいのだ。

剥がれてしまったところには、黒いボンドを塗ってもらったら、あーら、元通り!

ノーズワイプが剥がれてしまった




























■ 必要なギア

 こちらのKure 5-56が、アイススクリューやカラビナのメンテナンス用オイルとしては定番。 我が家にもあります。


 これはアイスの布製製品全般に吹きつけておく。雪や氷、水分が付着しにくくなる。ロープにも。ロープはコーティング加工があるものを使い、岩用と併用しない。


 雪が付きにくくなるスノーダンプスプレー。これは、プラスチックや金属性のものに吹きつけておく。

こんなものがあったとは、知らなんだ。

Kasuga Valley Ice multi pitch

 ■ Kasuga Valley

We've gone to Kasuga Valley again.

Kasuga Valley is one of the forgotten nature spot.

It used to be famous for autumn beauty but no one but some ice climbers visit anymore...

There is a few ice climbing route and this is the most popular one.

This one is a fall of a branch stream...

we top roped this one but

You must have at least
60 Meter rope

otherwise you will have to climb down...

The first 6-7 metre are only IV grade ice or it is not too difficult but of course that does not mean it is safe.

This fall was easy to me.

This one is the F2 and this is pretty easy III grade ice climbing.

I was to free solo and was stopped... yes, even if this mean easy climb, you better have a rope.

Because slippery surface means one you slip you'll go down to the bottom.

It is not the matter of difficulty....

but the veteran I was with had climbed without a rope.

I had lead climbed with rope.

For me it was a practice of setting screws.

There were more of fall, that is bit more vertical ice, I also lead climbed.

It was not difficult for me at all, since it was about the same grade I lead climbed last year.

This year, I must practice to lead climb, more of vertical ice.

The more vertical it is the more difficult it became since it is more of arm power.

The next ice climbing must be vertical ice.

■ 

春日ルンゼへ。気温が高く、季節外れの雨予報だったので、最初からテンション低い。

前回も凍結がギリギリだったので、今回は登れないかもしれないことを覚悟で。最初からカッパ着用。

朝早く出たので、途中で眠くなってしまい、到着前に5分ほど寝てスッキリして向ったら、玄関の前でじりじりと相方は待っていた・・・すいません。

今日は雨だから、早く行って早く帰ろう!という作戦だったらしい・・・。早出したせいで、運転中の眠気が・・・。

しかし、道路もすっかり雪がなく、気温が高く、歩いていても暑い。

F1はかなり氷が薄くなっており、前回でもギリギリ感があったが、今回は真ん中あたりは、もう、溶けてシャンデリア状に氷がなっており、スクリューは最も厚いところしか効かないことが明瞭。

これは行かないで巻く、と言うのかな~と思っていたら、「見ておきなさい。こういうところはベテラン以外とは来てはいけないよ」とのこと。 えっえっ~? 行くんだ~とビレイするこっちが焦る・・・。

のは、半分で、もう危険だと思えば絶対に行かない人だと知っているので、とりあえず信頼している。が、ロープはタイトに出す。

気分はあまり盛り上がらないのだが・・・ 前に行った中津川滑沢も2月だったのに、半解けアイスで、やになりかけたんだよな~あれを思い出すな~と思っていた。

が、F2の枝沢はとりあえず登れそうな氷結。上に上がれば上がるほど、氷は良くなるハズ。

枝沢はトップロープで一往復のみ。ロープ長がまた足りない。下部のⅣ級の下には枝が横ばいになっていて、私の目には、落ちても枝にひっかかってとまるな~と安心感があるも、ベテランの目には、怪我するじゃん、と見えるらしい。そりゃ、小さいけがはするかもだけど、大墜落よりは・・・。

雪の斜面はいつも歩いているせいか、雪がクッションになると思っているせいか、あんまり怖くないのだが、うっすらと雪が積もった氷の緩傾斜は怖い。氷=摩擦係数ゼロ。

アイスのルートは、雪がなくなって、つるつる、てかてか、の時の方が怖い。

上部の緩傾斜でリード練習。これはスクリュー打ち練習。さらに上部の滝は氷結がよく、よりバーチカル気味な傾斜のところをわざわざ選んで、リード練習。 垂直はほんのちょっとで後は緩い傾斜。

水氷の為、スクリューが回らず、途中でギブアップ。ペツルレーザースピードライトは水氷にはイマイチ。

緩い傾斜でも、ロープを踏みそうになって、反省する。ロープを自ら切ってしまったら、ロープを付けている意味がない。ただリードしている人には、ロープが見えないことが多い。

長い緩傾斜を登って、最後は2mくらいの垂直を越えたら、ルートは終わり。40分くらい森の中を歩いて、車止めまで戻る。

雪も少なく、寒さもなく、リード練習した一日。帰りは時間が一杯余ったので、温泉に連れて行ってもらい、楽勝モードで終った。

今度から垂直リードを頑張るべし。距離を徐々に伸ばすべし。

Dec 21, 2016

The first Yukawa and Kasuga Valley

Kasuga Valley F1
Beautiful line


■ Too warm! in Ukawa Valley

My partner and I had a little fight... since we misunderstood our schedule.... well, that's happens.

We've gone to Yukawa, since it located in the middle of each of our houses... so we are meeting up in the middle.

But I was anxious that there may not be frozen yet.... since these two days have been warm like Spring...ice will be gone.

Yukawa is relatively low altitude so it is easy access but can be too warm.

I was right. The Yukawa Vally was too warm and even with a skillful of my climbing partner, we could not climb.

Gear: 50m roep

■ Kasuga Valley

So we have gone to The Kasuga Valley, and it was OK. It was short ice but we did climbed.

This is the lead climb line and you must be able to use diagonal and fragging.

We could not park our car at the place were we usually park so extra 30min walk which is good for our strength.

Gear: 60m rope or longer

■ 凸角

今回は凸角を登る練習。 スクリュー打つの久しぶりだなぁ・・・

バーチカルでスクリューを打つ技を練習。

というか、バーチカルは、ムーブがもう少し。

バーチカルアイスの場合、ムーブはクラックと同じだ。ダイアゴナル。右手。左足。右足はイラナイ。

フットホールドの都合で、右手右足になったら、左足はフラッギングである。これ、当然。

寝ているアイスは、右左、閉じる閉じる、開く開く のリズムで。

つまり、バーチカルと全く違う。けれど同じムーブは使える。

■ スクリュー打ち

今年はバーチカルを頑張らないと。今までトップロープだから、登ることしか考えず、安定する体制やスクリューを打つ余裕のことは考えなかった。

でも、どうも、誰もがムーブに余裕があると考える段階に来たようで・・・これはスクリューを打つ経験値を高めていかなくては。

まずはスクリューを打つ場所を見極めながら登らなくては。

■ 反省点

滝の長さにロープを合わせなくてはならないのに、50mのままで行ったため、最後はクライムダウンとなった。

アバラコフ用のロングスクリューを持って行くのを忘れ、せっかくアバラコフギアをぶら下げていたのに、アバラコフ作成できず。

また、凍結が甘かったので、短いスクリューが欲しかったので、13cmを持って行けば良かった。

・ロープ長さ
・アバラコフ用ギアとロングスクリューはセットで持つ
・凍結が甘い時期 短いスクリュー

Dec 15, 2016

小滝ピンクポイント

 ■ 2回目の小滝

2回目の小滝にでかけてきました☆

今回は、朝、雨・・・

どよーん、です。

でも、上のほうは当然ながら雪だったみたいで、積雪10cm程度。

美濃戸でもぱらついていました。

小滝は、当然ですが、先週より発達していました。

もうすっかりアイスシーズン。

しかも、土日の混雑で出来ただろう、スクリューの穴もふさがれて?
ちょうど良いコンディション。

アイスは気温の変化が、あったため、外が固く、中が柔らかいと言う、変な状況。
 すっかり冬景色。雪がきれいだなあ~
 景色がキレイってのが八ヶ岳なんですが・・・

さっさと登りたいモードの場合、景色が目に入らない(笑)。

私はきれいな景色が見たいから、山やってるんですが・・・

今日はどんどん昼から天候悪化。

気温は高く、湿度が高いので、みんなウエアを脱ぎましたが・・・

じっとしているとそれなりに寒い。


 アイス3年目の去年は、

パートナーがいなかった&アイス凍結が遅かった

ため、自分のリード練習の続きはできませんでした。

今年は4年目。4年目って言っても、初年度の1年目は一回体験アイスしただけで、実質登っているのは、2年目からです。

ほぼ初年度と同じ意味の2年目で、広河原沢とか、中津川滑沢とか行ってしまい・・・楽しいとインプットされてしまったので・・・ アイス怖くない。

去年はギリギリで間に合って峰の松目沢行きましたが、いきなりリード。

まぁ5級は出てこないので平気。

小滝リードできたら、広河原沢いけるなぁ。
小滝は、ピンクポイント、にプラスして、スクリュー一本打ち足しましたが・・・

まぁアイスの状況が悪く、うつ場所の見極めが必要だったので・・

登攀的には、何の問題も、怖さもなく・・・

あっけなく終わり。

なんてたって、今回はクランポンが良い。

マズイ爪の部分を調整してもらったら、ちゃんと足で立てる!

今まで、足で登れていなかったのは、前爪が悪かったらしい。

どうしても前爪が外れるので、垂直は困難を感じていましたが、
今回の調整では、まだ今シーズン2本目なのに、ぜんぜん登れる!

大滝へ行って、トップロープで2本登って、楽しく遊んで帰りました。

祝・小滝ピンクポイント!



次回は

 1) 70~80度の傾斜で頻繁にスクリューを打って氷の見極め力をUPする

 2) バーチカルアイスで、ムーブを洗練させる 

の2つが課題です。

個人的には、ムーブを確実にするのと、スクリュー打ちは同時並行がいいかなと思います。

なんだか余裕の与っちゃんだったんだけど、まぁアイスも柔らかかったし、段々になっている小滝を登れたくらいでは・・・と師匠の鈴木に言われたのは、2年前。

2年前も余裕だったのですから、フリーに注力した今年、余裕があるのは当然。

もっと精進しないといけません。

最近買った、ペツルレーザースピードライトは打ちこみ時、途中で固くなり、回しづらくなります。

あれ、なんでなんだろう?という意味ではBDのほうがいいかも?

アックステンションは今回出番なしでしたが、距離の調節しておかないと。

Dec 9, 2016

The first time Ice climbing in the season!


■The First time

We've gone to the very first ice climbing in the season.


Thanks to Ao chan,
who is an expert, I got to the ice one week sooner than everyone.

For, in the beginning of the season, the ice is soooo unstable and no one would like to pilot test for such a fragile ice fall...

but Ao chan is OK, he
KNOWS ICE!

so we climbed the ice falls, and there were only one line that can be lead climbed... no other lines! Were too dangerous.

I am glad I've got to come with him.

■ Getting better

I was suddenly getting better!

Glad I worked hard on Free.

■ Too much energy?

We climbed a lot.

I climbed 7, and Ao chan climbed 8 in the small fall.

I am not as efficient as Ao chan since I am only an beginner... only 3 years now, this is my 4th year, so I got tired sooner than him.

He never got tired of...

So far, my arm pumped only once when my legs were completely in the air.


■ Crampon need fixing

My crampon needs fixing. The front point is not sticking out enough... too short.

The belay point is important



■ Big fall

To our surprise, the big fall was frozen better than the small fall... so it was too bad we already had climbed a lot in the small fall.

■ The big fall

So this is the big fall... it is still very fragile but we climbed.

The next week the falls are ready for everyone to climb, unless it gets too warm or something...

Usually these falls are ready at the second week of December so we were a bit too soon to come here. It is OK to climb at this timing, with an expert who has an eye where to lead climb the fragile ice but this is no beginner's climb.

I guess, I am just lucky one who can climb with Ao chan...  I am always a too lucky person these days!!

God of climb wants me to climb, I guess!








シーズン初アイス アイスのビレイ位置


■一週早いシーズン初アイス

シーズン初アイスへ出かけました。

今年は、ベテラン青ちゃんと一緒に行けるので、一週間、他の人より早く登れた♪

というのは、凍りたてほやほやアイスは、リードするために、使える、しっかり凍った氷のラインの見極めが難しく、大抵の人は、このくらいの凍結なら、あきらめて帰っちゃうからです。

■ 上達中

しかも、一本目から、割りに良いムーブで登れた♪

フリー、頑張った甲斐があったなぁ♪

■ 元気すぎるベテラン

ベテランと行くと困ったのは、簡単だと1本で飽きちゃうことで、右のドラツーも、無理くり登った・・・

ガンガン 登るぞー!

っていうのが、ベテランと新人の違いで・・・(汗)

私、まだムーブが下手くそなので、ガンガン登ると、腕がパンプして、終わってしまい、そんなにガツガツすると、トータル本数が出なくなっちゃうんです・・・

なので、今日行ったベテランと行くときは、正直な所、あと一人誰か来ないかな~って、思っているんですが・・・平日なので、誰もいないんですよね(汗)

だってね、二人だと回転が速すぎて、腕が回復しないんですよ。

かと言ってビレイばっかりだと寒いし・・・

食べたり飲んだり、もしたいし・・・

二人だと写真も取れないし・・・

今回はたまたま偵察にきたお兄さんに取ってもらいました。

ホントは、アルパインクライマー男子と行けば良かったんだよなぁ・・・

登れるラインの見極め方とか、ベテランから盗む技術はいっぱいありそうなんですが・・・

私は、今ごろ、やっと、

「ムーブ、やっと様になってきたね」

って、レベル・・・なんで、”アイスの見極め”している余裕なし・・・(汗)

しかし、フリー頑張った甲斐がありました。

シーズン初にしては、結構ゆとりがあった。

■ アイゼンの調整

パンプは、足が使えておらず、バーチカル部分で一回。

パンプしたのは、完全に足ブラになったから、です。

足ブラになったのは、アイゼンの調整ミス。

こんなんで良く登ったね~と言ってもらって、慰めてもらいました。

ビレイ位置に注目 かなり避けます
ギアの調整が難しいのも、アイスの特徴。

小滝7本、相方8本やって、飽きてきて、大滝へ。


■ 大滝の方が良かった

というのは、大滝の方が凍結が悪いだろう・・と、最初から、あきらめていたから。

しかし、行って見たら、大滝の方が良かった。

おおー!となる青ちゃん。

急に元気になっちゃったのです・・・(^^;)

そんなに登りたかったのかぁ~ 

しかし、時間がない・・・今日は一本で終わり、ということでしたが、大滝登れました。

大滝も、見る目があるベテランでも、取れるラインは一本のみ。

■ ビレイ位置

しかも、かなり、気を付けてもアイスが落ちるので、ビレイヤーの立ち位置もかなり用心が必要です。

基本的に、フォールラインから、外してビレイしてください。当然ですけど・・・。

今回は、下の段の4級のところは二人で上がり、かなり左にそれて、ビレイポイントを作り、私は完全にハンギングで、トップをビレイ。

登ったのは、右のラインです。その真下には、決してビレイヤーは立たない。

リード1本、トップロープ1本して回収。 私はローワーダウン中に、ビレイヤーのクライムダウンのためのスクリューを打って、トップは最後は4級部分はクライムダウンで降りました。

もう4級はノーザイルで登れそう・・・ですが、念のためもあるし、クライムダウンは、まだやったことがない・・・ ベテランでも一応、クライムダウンは一部分だけビレイしました。

アバラコフギア、持っていたけど、ザックの中だったりした・・・ 全部ぶら下げておかないとダメですね。

まぁとりあえず、シーズン初アイスは、とっても楽しかったのでした。暗くなるまで遊びました。