Dec 14, 2014

南沢小滝

 ■ シーズン初アイス

今日はシーズン初のアイスでした。

御坂山岳会の月例山行です。

実は今年は冬山の出だしが遅く、初アイゼン&初アイス。

今年は、色々と後手で、まだスタッドレスを履いていなかったら、先輩が車を出してくれた♪

冬靴のお手入れもそこそこに、わーい☆と出かけたのだが・・・

やっぱり鉢巻道路はこんな状態だった・・・ スタッドレスは必ず必要だ。

 美濃戸口に7時半ごろついて、歩き出しは8時。

美濃戸中山に探検に行く組とアイス組に分かれる。

私はアイス組です。

藪山も好きですが。広河原沢や峰の松目に行きたいので、ゲレンデ練習は必要。
 去年、この時期にアイスに来た時、とても混んでいたので、今年もそうだろうと思ったら・・・

案の定・・・コレ。まぁ、我々は出だしが遅く、10時小滝着。

一目で小滝が今年は小さいと分かる・・・

参考までに、去年2013年12月7日、つまり12月第一週の小滝&大滝を下に掲載しました。

今年は第二週です。それでも、小滝は氷結イマイチ。

それに人もすごく多い・・・今日は標高が高いところは、お天気がイマイチなんだな・・・それで皆アイスにくる。

 大滝は今年の方が氷結が良い。

しかし、実は、ダブル2本60mをもっているが、シングルは50m一本しかない・・・

大滝はトップロープならシングルが2本必要になる。

リードをツインで登っても、後続は大滝はTR以外無理そうだ。 

7.5mmダブルでトップロープしたら、出来るけど、かなり伸びる。

それでなくても、アイスは、ビレイがシビアなので・・・。

去年、小滝を上手に登っていた同期が突然墜落したことがあり、そして、先輩もシングルのトップロープで3mくらい落ちていた。

一緒に来ているメンバーは、
アイスは三年ぶり
アイスは1年に一回くらい

と言うし・・・。

それに今日は、シーズン初の足慣らしだし・・・。


ロープのコンフィギュレーションから、今回のアイスは大滝は、少々難しいと思った。もう一本トップロープ用を持って行けばよかった。
去年の大滝。ツルツルで非常に危険

今年の小滝










































 小滝へ戻る。


先輩がリード中。

しかし滝が小さい上に混んでいる。

でも、隣の人たちが良い人たちで良かった☆

ちなみに次の写真は、去年の小滝。

去年の方が断然大きい。

去年も小滝でデビュー。

一生でまだ2回目のアイス。

今回は、8か月ぶりとはいえ、9回目のアイス。
去年の小滝
 今年の一本目。 意外に登れた。

あんまり腕を使わないで登れたみたいで、そんなに大変でもなかった。

スクリュー回収は私になったのだが、キャリツールがあって助かった。ヌンチャクを外してから、スクリューを回し、キャリツールにかけることにしている。
 大先輩。イエイ!という感じ?でも、2本でギブアップしていた・・・。 さすがにビレイ安心人材。

アイスはギアが重要らしく、ギアが新しいほうが登りやすいので、若輩者がありがたがられる、という逆転現象が起きる、数少ない機会(笑)

私のアックスは

カシン Xドライ

です。

ハンドルつきではないのは、テクニカルアイスより、ルートを意識して。バナナ型のシャフトです。

 ローワーダウン中。キャリツールが左右にあれば、アックスを手に持たないでも降りれる。

今日は混んでいて、ローワーダウンも気を付けないと、うっかりクライマーとぶつかりそう・・・
 お隣さんのロープは

“アイガー北壁ロープ”
になっていた・・・

つまり、凍ってカチン、コチン・・・

カリントウみたいだ。

これはコーティングをされていないからで、
こうなると、確保器のフリクションが全く意味がないので、ロープはやっぱり、テフロンコーティングされているものののほうが、使いやすい。

私は、最近ロープ買ったのですが、テンドンは安いのにコーティングがしっかししていて、アイスにも岩にも使え、重宝しています。

となりのお兄さんのダブルが細く見えたので、何ミリ?と聞いたら、8.2mmだった。最近のダブルロープも細くなったよな~。

私のは8.5mm。標準。

細いと確保器を選ぶ。

太くても選ぶけど。11ミリだと確保器に入らなかったりする。

 心配していた寒さは、用心して行っただけに、なんとか切り抜けました。

ピクニックセットも持って行ったけど、今日はそんな雰囲気ではなく、サーモスの湯を飲んだだけ。

行動食で済ませて、そそくさとクライミングに戻る。

今日はゲイターを忘れて行ったけど、なんとかズボンに穴をあけずに済んだ。

アイゼンはアイス用のリンクスを林道で履くのは嫌だったので、縦走用と二つ(笑)。

みんなに良くやるね~と言われる。

ロープは自分でも持てたとは思うけど、若手隊員が持ってくれた。 
 振り向けばこんなん。

みんなは美濃戸中山に到着しただろうか?

中山尾根に行くには、やっぱり美濃戸中山経由で?!

中山尾根は冬壁の中級者クラスのルートです。
午後になって空いてきて、ラインが空いたので、左のルートもトライ。

先輩のリードは安定しているからいいけど、このビレイは立ち位置が間違っている。

こんなところに立っていては、墜落した場合、墜落を止められないだけか、自分も滝に吸い寄せられてしまう。

でも人工壁ではこうした屈曲したビレイをしている人は多いので、悪いお手本を見なれてしまうと、こういうことをしてしまう。

オレンジのヘルメットが見えているが、ビレイヤーが引かれた場合に巻き込まれる位置に立っている。

こうした危険を”感じる”ことができる感性が重要だ。

が、私が指摘しても、あまり聞いてはもらえない・・・(^^;) 

隣のパーティもこのビレイは・・・と言って指摘してくれたのに・・・。

先輩が指摘した方が良いと思います・・・。 このようなビレイはちょっと恥ずかしいですね。

このラインも3回行ってみたけど、特に問題がないと言うか、足で登れているので、あまりくたびれない。 去年より楽だ。 今日はトータル6本。

■ まとめ

ちなみに、去年は雪が少なかったのでよく見えた、支沢は雪に覆われて見えず、さらに下にはまだ水流が流れていたので、踏み抜いてヤバそうだった。

これは去年の滑沢と右手の大滝。寝ている側のほうは、初心者の練習に良いと滝で会ったガイドさんが言っていた。

≪今年のまとめ≫

・小滝は小さい

・大滝がねらい目

・雪が多く、水流がまだあった

・今年は一本目だけど、結構いい感じでした。



この分なら、広河原沢左俣は、いけるのではないかと思う。小滝が連続し、一か所は、去年の初心者の段階でも、フリーソロしたし・・・。

今日は、足に乗ることを意識して登れたのが良かった点だ。

反省点は、チェストハーネスは持って行ったけど、のんびり練習と言うよりも、混雑していて落ち着かない感じだったので、使わなかった。ルートの練習ではなくても、スクリュー回収でチェストハーネスがあると楽なので、使えばよかった。ルートだとザックのストラップにスクリュー回収のギアをつけます。

今日はとりあえずトップロープは平気だったので、擬似リードくらいはしなくては。





Apr 7, 2014

南沢大滝

今日はすごい快晴です♪

昨日はまた南沢大滝にアイスクライミングに行っていましたが、すごい風で吹雪いたので、空がクリアになり、今日はお天気が良いだろうと思っていました。  ヤマレコはこちら。

3月30日の南沢大滝は、ほとんど夏で、氷瀑からは雨が降ってるかのように氷が解けかけている大滝でしたが、4月6日の大滝は真冬が戻ってきており、氷が硬くピックを指すのが大変でした・・・。

いや~4月は夏と冬が同居するシーズンですね。


高速では美しい樹氷が降りており、-33度の寒気の威力を感じる。 甲府は雨、富士吉田は雪だったそうだ。


 先輩リード中・・・。最初の支点。これならできそう(笑)
 登りまーす!
 ちょっとドキドキ度が上がります(笑) 

下の方が立っていたので、見た目より、ここでプルプルしそう(笑)
 こまかーく中間支点を取る人が好きです☆

ランナウトするのがかっこいいと言う風潮は好きになれない。

落ちなければいいという理論は分かりますが。じゃロープもいらない。意味のないロープをつけても、意味がないのだし。

小滝で6つランニングは少し多いですが、練習を兼ねています。

普通は上に行けばいくほど、中間支点は節約できます。落ちてもグランドフォールしないから。

身長分登ったら取る。と、結構多い。
 全体像はこんな感じです。
 さくちゃんのクライミング。ヌンチャクからロープを外し、トップロープにしつつ登ります。私が回収の練習するため。ぬんちゃくは置いて置く。
 見てるとカンタンに見えるんですけどねぇ・・・
 落ち口は、斜度が変わり落ちやすいので要注意。
 私です。 ふむ~。みぎ手、右足。
 ぬぬ。Xドライを右手にしたら、刺さりすぎて抜けない・・・。

クオークより、Xドライの方が刺さりが良いのです。
 やっとこさ、抜けました(^^;)。もう残置かと思った。
 実は1回目、結構、苦戦。 

なんだか超初心者の頃より、苦戦。なぜなのだろう…?
 さくちゃんはラクラクだったので、ちょっと難しいラインへ。
 次は大滝へ。リードしてくれる先輩はホントすごいですね。

だってウォーミングアップなしだからなぁ。

まぁ小滝が今回はウォーミングアップですが。

そういえば、歩いてあったまってからすぐ登り始めないと、手が冷たくなってやってられません。

フォローには、カラダが冷えてしまうというリスクが・・・・。

フォローの人は登るまで時間があるので、体を冷やさないようにしないといけない。

何か食べたり、温かいものを飲んだりしましょう。
さくちゃんの方が信頼性が高いので、リードのビレイはお任せしていますが、体重的には、K村さんなら私でもビレイできる。
 さくちゃんのビレイは信頼性あるんだなぁ~。頼り甲斐バッチリ!
 さくちゃん、クライミ~ング。
 しかし、吹雪いてきたよ・・・
 なんだか反省中のようなワタクシ・・・こういうビバーク風景ありそうです・・・
 なぜトラバースしようとしているかと言うと、凹凸の凸は登りにくいからです。

でもロープの流れはあっちなんだけど・・・振られるから、ラインから外れたくはない。

下から見るとスタンスが分かりやすいけど、登ってるとよく分からない。
 吹雪いてきました・・・

気分はアイガー北壁・・・なんか、すっごい山を登っているような?!

気分だけはすごい。
 先輩は凹凸の凸を行くんです・・・え~易しすぎるって~
 でも、冬です!冬!

とっても寒くて、濡れたグローブが凍る

替えグローブ出しました。
 こんなです。

とっても寒くて、今日は稜線はダメです。

こんな日はアイスに限りますね。
 お隣のパーティの彼。カモシカのセールでツールラックをゲットした話で盛り上がりました☆

私も欲しいんだけど・・・あの横に長いラック。

ダックスのチェストハーネスも手に入らない。
 ガンガン吹雪いてきたので、もう帰ります・・・ 14:30.
 隣の二人組はまだ頑張るって。 ロープを降らせてスミマセン。

頑張ってるね~
 帰りの南沢コースは、まるで12月の山道のようでした♪

下界は桜がもう散ってしまいそうな勢いなのに・・・。
 車にもうっすら雪が。

この辺の人は4月一杯スタッドレスを履くそうです。

5月の連休までは遅霜がある。

雪だるまは、甲府昭和まで持ちました☆
帰りは、樅の湯で乾杯。















■  必要なのはパワー?!


今回、分かったのは、私の課題はパワーらしい…ということ。

壁を登るには、強靭な肉体が必要なんですねぇ…。その強靭さは、並みの強靭さではダメなようで、一体どれくらいのパワーが要るのだろうか??? なんか考え込んでしまうナー。 

上体の筋トレというのは、今まで一切成功体験がない(笑) 前途、危うし、です…。

クライミング筋はクライミングで鍛えるのが良いらしいですが、筋肉と言うものは、間が空くと鍛えられないという特徴があるので、苦い薬をいかに楽して飲ませるか?というのは、なかなか難しい問いです。

こういうのは習慣を味方に付けるのが良いのですが、私は片足立ちは習慣があるけど、腕や胸筋を鍛える習慣はないなぁ…。日常にぶら下がる動作がない・・・どこにぶらさがりませう・・・

今日は腕の内転筋、そして肩甲骨の下までが筋肉痛です(><)。

前回より氷が硬かったので、えいっと指すのに力を使ったようです。前回は氷、柔らかかったんだなぁ~と納得中。

今回は小滝をそれぞれ3回、大滝を2回登りました。

≪学び≫
・ダイアゴナル まだわかっていない
・滝は登れたけれど、もっと早く登らないと腕が早々にパンプしてしまう
・スタンスを考えるか、それともアイゼン任せに蹴り込むか、どっちにしてもスピードアップが課題。
・スピードをUPするには、もう少し楽をしてうまく登れないと。

≪反省≫
・手袋。冬用グローブを持って行くのを忘れ、ビレイグローブだったのだが、あまりに寒いので、手がかじかみ感覚が分からなくなってしまった。これは前週がグローブがいらないくらいの温かさだったため、油断した結果。

でも良く考えたら、ビバーク用にカイロなど持っていたので、カイロを手首に当てればいいんだった。

≪良かったこと≫
・12月みたいな景色!粉雪が舞って、また冬に突入でした(笑)
・出会い。カトリーヌさんたちに会いました。実は山野井さんも赤岳に来ていたそうで羨ましー。サイン欲しいです(笑)

昨日の大滝、登っていたら吹雪いてきて、気分はもう山野井さんの壁でした(笑) 壁に張り付いていて、吹雪いたら超切ない・・・。晴れたらなんか気分サイコーですけど。私のはトップロープですけど、ロープがなかったらさぞ切ないだろうなぁ~手はかじかんで何がなんだかよく分からないし・・・。

私はグーで握っているのかどうかもよく分からなくなり、仕方ないので、背中を使ってアックス振りました。よく分からなかったらしく、げんこつの指をおもいっきり氷に打ちつけたらしくて、今日は中指の第二関節が黒ずんで腫れてます・・・ すりむけもあるし・・・いや~-33度の寒気はすごい。舐めたら、ダメですね~。冬用グローブさえあれば防げただろうし、もう少し調子よく登れたと思うので反省です。

Mar 31, 2014

南沢大滝

■ 行ってQのイモトの大滝

行ってQのイモトの登った、南沢大滝に行ってきました。 今回のヤマレコ

大滝・・・大滝と言うだけに、サイズに圧倒されました。 行ってビックリ、12月より巨大化していました・・・


私は正直、これは腕がパンプして登れないのではないかと・・・中津川滑沢の17mくらいの滝を登った時、けっこうパツパツでした。 スクリュー回収しながら、登ると腕が疲れる・・・。

今回は、色々勉強になるアイスクライミングでした。

■ 落氷 

今回は同行者が落氷をヘルメットに受け、ヘルメットが割れると言う事故が。 ブロックくらいの落氷があったのです。

私は肩に受けてあざを作りました。落氷が怖いので、とお~くに離れてビレイしてもOK、なのがアイスクライミング。

そして、落氷の通り道は、登りやすいライン・・・と言うことも分かりました。傾斜が緩いところとか、すぐ氷が飛んでくるところだったりして・・・(汗)

近くにいると危ない。

すべてのアイスがそういうわけではなく、リードしているクライマーが良く氷を落とすタイプの人だったので、だいぶ落氷がありました。

同行者のリードしているところはそれほど大きな落氷はありませんでした。

でも、落ちてくることは分かっていたら、そこにいると危ない。 ビレイヤーのアンカーも、落氷が多いエリアには作るべきでない。


南沢大滝 今シーズン最後?
 こんなに大きいのです・・・私はトイレ休憩を兼ねて、小滝に偵察に。 この間にメンバーのリードクライムのフォールと言う大事件があったとも知らずに平和なのは私だけでした・・・(^^;)
小滝はこんな快適なプライベート空間になっていて、羨ましかった☆ リードの練習中だそうです。

私はまだ小滝を10回くらい登るほうがいいような段階のクライマーだと思います・・・(^^;)

 こんな、面白い形の雪崩があった。

大滝の右のラインは氷が解けて、雨が降っているような様子でした。
隣のパーティには2人女性クライマーがいました。

東京杉並区の山岳会だそうです。

ちょうどピンクのウエアの女性が並んで、競演のようです。











■ 歩くの早~!標準コースタイムの半分!

今日は山梨アルパインの方たちと5人で出かけてきたのですが、歩くの早くてびっくり~。

7:40美濃戸口、8:30大滝・・・(汗) 帰りは大滝17:00 美濃戸口17:40. はや~!

通常、美濃戸口から美濃戸までで1時間、美濃戸から大滝まで40分の道です。100分を50分で歩いていますね~(^^;)

トレーニングを兼ねているのだそうです。 さっすがハセツネ系! 

私は頑張って・・・まぁ歩けますが・・・

今日は帰ったら、右足の親指の側面に豆が出来ていました・・・(^^;) 地獄谷で12時間歩いても、もう豆にならないのに(笑)

私は、冷たい飲み物を買うつもりで、買い損ね、今日は水分不足でした・・・。お湯500mlしか持って行っていなかったんですよね。冷たい飲み物は買えると思っていたら、美濃戸山荘、置いていなかった・・・(汗) おかげで行きは喉が渇きました・・・まぁゲレンデなので別に持ちますが。

■ まとめ

・落氷を避けるため、滝から離れよう!

・ヘルメット必携!

・水分補給は十分に。

・今日は最後に大滝完登できました!パチパチ!! 

・最初の頃は膝のたんこぶがすごかったが、最近はぜんぜんたんこぶを作らなくなった。

最後の最後で登れてよかった~ 3登して、2登は途中で腕がパンプして降りたのです・・・

大滝は長いからな~。 

≪参考≫
この日ではありませんが、南沢大滝で墜ちた人の話  http://kazooo.jugem.cc/?eid=252