トップロープ支点の基本知識

■ トップロープ支点

この支点の作り方は、スリングの取説に載っているものです。引用元はこちら

トップロープでの練習は初心者が最初に経験することですが、支点の作り方、きちんと教わる機会が、全くと言っていいほどありません。

基本的に、スリングを購入した時に、以下の知識はマスターしていることが求められているようです。



■ 各ノットの強度比較

左から・・・

 1)タイオフ(ガースヒッチ)  16kN
 2)ツーバイト          2×22kN =44kN 
 3)タイオフ            16kN
 4)間違ったタイオフ       8kN 
 5)スリング同士の連結     10kN

一番左は、よく見るタイオフです。

■ スリングの強度そのものより、低くなるノットもある

スリングの耐荷重性能は、たいてい22kNですから、

 タイオフ → 強度が下がる

 ツーバイト → 強度が上がる

 間違ったタイオフ → 普通のタイオフの半分

 スリング連結 → 強度が通常の半分=できればしないほうがいい

■ プーリー現象

トップロープの支点は、プーリー現象で、通常の支点にかかる強度の1.7倍の力がかかります。ので、トップロープの支点には強度が必要です。

セカンドを確保するような下に引かれるだけの通常の支点と比較し、1.7倍の強度が必要と覚えましょう。

■ ラウンドターン

他にラウンドターンも強度が強いかけ方です。ツーバイトをもう一度ぐるりと一周させるだけです。

考えてみれば、プルージック系の結びと同じ原理ですね。

■ どの結びにするか?

強度があるトップロープバーや太い立木では、1点で支点を取っても良いです。
人工壁や人工氷壁では大抵、支点は一点充分とされています。その一つの支点が充分な強度があるので構わないということです。

しかし、スリングが切れてしまっては困ります。そこでスリングをどう掛けるか?になりますが・・・

ツーバイトにするか、ラウンドターンにするか、タイオフにするか・・・が、実際はどう決まるか?というと、

 ・支点が動くかどうか?
 ・スリングの長さ

です。

≪思考1≫

支点が動きそうだな



しっかり締る、ラウンドターンにしよう



ラウンドターンだと長さが足りないなぁ 



長いスリング ある?  → Yes 長いスリング

NO


うーん、仕方ないタイオフか・・・

≪思考2≫

支点は動かなさそう → ツーバイト



スリングの長さが足りない → 仕方ない、タイオフかぁ

ちなみに私はこう考えているだけですので、ベテランの方はどう考えて支点を作っているのか、私も聞いてみたいです。


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