火曜は恒例の日帰りクライミングへ。南沢小滝・大滝リード練習の予定。
朝、家を出ると、この日は、上空の雲が落ち着かない様子で、空が騒々しかった。空気は温かいが、上空に500ヘクトパスカルでー33度の寒気が入っているハズだったので、氷は良いだろうと思われた。寒い日用のビレイパーカにする。
慣れた南沢コースは凍結でところどころよく滑る。がアイゼンなしで歩く。チェーンアイゼンも持っていたが、わざとつけなかった。
山は悪くもなく良くもない、アイス日和り。今日は稜線は風が強く良くなさそうだ。下で山下ガイドに会う。お客さんを連れて中山尾根だそうだった。
すぐにあったかくなり、ウエアを脱ぐ。
■ 易しくなっている
2017年3月14日の南沢小滝 |
私のリードライン まずまず |
となりのラインを擬似リード |
小滝に着くと、デカくなってる。発達したなぁ。小滝は結構寒かった。まだ、3月だしなぁ。山は山だよなぁ。山は、寒いのが当然。
近づいてみると、4級で易しそう。というので、早速リードで取り付いて、まぁ、何と言うこともなく、完登。
リードしたラインを写真に収めたいため、スクリューは回収を相方にしてもらって、回収。
リードするときに、どこに打とうかあらかじめ考えてから、取り付くので、その通りに打てるとうれしい。
ところどころ、スカスカでスクリューから氷の削りかすが出てこない(汗)。
「まぁいっか」と進んだら、「ダメでしょ」とダメ出し。そうだけど、登るほうが簡単(汗)
■ リードは時間がかかる=ビレイが長い
しかし、リードは時間がかかる。登っている方も退屈だし、ビレイしている方も体が冷えた退屈。
私は手の力が弱いので、スクリュー設置も、時間がかかる、食い込みがねぇ。それで、ちっとも楽しくないわけだねぇ…と理解。
ルートでのリードは、この先へ行きたい!という気持ちが先行しているが、ゲレンデのリードは、なんというか、ノルマ(笑)。
”ビレイが長いこと”には、アイス1年目で気が付いた。縦走ではスカルパの冬靴で凍傷にならなかったのに、アイスのビレイ中に指が黒くなり、慌ててダブルのブーツを買ったんだった。
■ 大滝
とりあえず、他のラインでも擬似リードでスクリューうちの練習をして、大滝へ移動。11時。
大滝 まだまだ行けそう |
大滝は、デコボコだらけで易しそうだった。ビレイ支点を左に取る。
大滝 右は短い凹角 |
私は右のラインならリードできると考えていたが、そのビレイ視点から見ると、真ん中のラインも易しそうだった。
ただ大滝は場合によっては6級になることもあるので、パートナーにリードしてもらう…。パートナーは意外なラインを行く。そこは悪く、途中でプロテクションが悪く、2か所打ち。
うーん…。とりあえず、回収は私にしてもらう。登ってみたら登攀は易しかった。
隣の右のラインを擬似リード。やはり、プロテクションを打つ場所を想定しながら登る、という登りがまだ出来ていないようだ。
しかし、登攀は易しく、二人とも、飽きが来てしまっていた。スクリュー打つ=時間がかかるだけで、あまり楽しくない(笑)。退屈モードが場を支配する。
最初に登れそうと思ったラインをパートナーの青ちゃんがリードしたので、ロープを引きぬいてもらう。
ピンクでリード。要するに、私がスクリュー打つと、単純にまどろっこしいのです。ピンクだったら、何の問題もないので、ピンクでリード。
でもピンクでリードしても、勉強にはならない。
■スクリュー打ちが課題
クラックと同じで、スクリュー打ちが課題(汗) スクリューをスムーズに速やかに打つ。
■ 早く一ピン目取って~
アイスは落ちないので、別に一ピン目が遠くてもいいのですが、ビレイするほうの気持ちとしては、できるだけ早く、保険が欲しいものです。
その気持ちをパートナーにも味わってもらえてよかった(笑)日ごろのお返しです(笑)。
私がビレイする側なので、いつも冷や冷や。今回は、早めに1ピン目を入れる習慣を放棄して、上でしかロープを掛けなかったので、「どうせ落ちないんだから、どうせなら、もうスクリュー打とうよ~」などと、弱音?を吐いているパートナーでした。クライマーのことがビレイヤーは心配なんです。
大体、私は、1ピン目を入れてもらう前は、大滝の場合は、ゼロピン目を取っています。ゼロピンがなければどうなるか?クライマーが落ちるとビレイヤーは直接クライマーに引かれて大変になります。ゼロピン目があれば、上に引かれるのです。上に引かれれば体重で下に引けます。ゼロピンがないと自己脱出もできなくなります。ゼロピン目は、ビレイヤーのため。
ゼロピン目は、2ピン入れたら外します。なぜなら、屈曲が大きいとロープが流れなくなるから。2ピンあれば、クライマーを墜落から守るでしょう。まぁ、アイスでは落ちては決してダメですが。
途中、吹雪いてきましたが、下の茅野が寒気に襲われている様子が山の上から見えました。
ピンクをしたら、もう15時で、おうちに帰る時間。ここは登攀自体は、階段で易しくなりすぎており、二人とも退屈だということを確認しました。
退屈な割に、私の左手の腕力は、7~8本程度のスクリューうちが楽勝というほどには腕力発達していないようで、スクリューうちの体制作りと慣れの問題と確認して、帰路につきました。
大滝は登攀にはもう問題がないので、12月の難しい氷の時期に、スクリュー設置の練習を済ませ、パワーをつけてから再訪することに。それが一番良い。
むち打ち症が復活してしまい、またビレイが困難になってしまった相方。帰りに首の後ろのツボを押したら、「ゴッドハンド」なんていう褒め言葉をもらいました。
まぁ、救急救命法の講習で、自分が止血は得意なのは知っていましたが、ツボ押しもヨガで慣れてしまったんでしょうか(笑)。
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