■ 相沢 5回目
さて、先週後半は、主に宴会に呼ばれ(笑)、また相沢へ。児玉さんという指の無い往年のクライマーがいらっしゃると言うことで… その児玉さんのお弟子さん?で伊藤さんが参加すると聞いていた。私は伊藤さんにお会いするのは2度目だ。
今回は、アルパインクライマーの伊藤さんが参加していたので、私の周りで、最低でも5.12を登る人には、みな声を掛けたのだが、みな忙しいようで、来なかったのが残念だった。ちゃんと勉強している人なら、多少無理してでも、ぜひ会いたい!と思う様な人が来るのにな~。
伊藤さんは、佐藤祐介さんらと黒部の横断をしている記録を持ったクライマーで、ちょっと気の利いた人なら名前を知っている。私だって知っていたくらいなんだから。
『チャレンジ!アイスクライミング』にも、後ろのほうのヒマラヤクワンデ北壁の新ルートの紹介でちょろっと名前が出ている。興味のある人は、こちら。こちらも良い内容。日本のミックスルート。
呼ばれていた木曜は忙しい日だった。今度こちらに引っ越してくるクライマーに車を譲渡してあげることになっており、ついでに兜でも行こうかと話していたからだ。結局、整備工場のおじさんに面通しするために、1時に甲府にいなくてはいけなかったので、結局、兜は行かず、人工壁でお茶を濁してきたのだが、女性同士のクライミングっていいな~って感じ。
その人がお酒をひと瓶くれたので、これはラッキーと持って行った。あとは黒富士農園の高級卵。黒富士農園の卵は、放し飼いでとても美味しい有名な卵だ。
■ 宴会
初日の宴会は、近所のクライマーも参加して全員で6名。楽しく鍋をつつく。イノシシ鍋。それから、鹿肉の刺身。珍しいものを頂きました。最後、鹿をうっかり獅子鍋に入れたら、ちょっと微妙な味になっていた。
青ちゃんは宴会大好きっぽいのですが、お料理をきちんとしてくれるのがすごい。うちの旦那さんだと宴会そのものも好きではないのもあるが、料理の戦力としてはゼロ、皿洗いの戦力としてもゼロ、ホストとしてもゼロなので、全部私がいないといけないので、宴会負担は重い。青ちゃんの場合、すっかり準備が整っていて、6人くらいの宴会は平気みたいだ。
児玉さんが到着するのを今か、今かと待っていたんだが、待ちきれず獅子鍋に手を付けてしまっていたが…なんとか、刺身は手つかずで死守(笑)。
やはり話題の中心は伊藤さん。何の話したんだっけ。とにかく盛り上がったが、すっかり忘れてしまった。やっぱりお酒はほどほどが良いようである。
ああ、そうか、黒部とトレーニングの話題だ。
■ 相沢
翌日は相沢。相沢は5回目なので気が楽だ。相沢の大氷柱は体積があるので、長持ちするだろうと期待して行ったが、行って見ると、氷はスカスカで、昔の霜鳥機能がないころの冷凍庫の霜の塊みたいになっており、見るからに、初心者のリードには向かなそう。
伊藤さんいわく、平爪のほうが効くよ、とのこと。青ちゃんのリードで全員トップロープしたが、私はまぁついでの人、なので。
時間もないことだし、伊藤さんと児玉さんとの二手に別れて、それぞれ登るほうが時間の節約になったと思うんだけどなあ・・・
伊藤さんのクライミングを見れたのは、ありがたかった。最初、リードラインのⅣ級を行ったので、ええ~易しすぎるラインでしょーと思った。
クラゲの上なら少しは楽しいので…。さらに左のつらら集積のほうが伊藤さんのレベルに合っていると思ったが、「何をさせようと言うんですか~」などと、かわされてしまった。でも、ギリギリの人にとっては、いくら多少悪い6級でも、TRでは楽しくないのではないかと…(笑)
これを各自2本、私だけ1本登った後は、エイプリルフールへ。その右をリードしたが、別途書いたようにリード中に氷が欠けたり、氷塊が落ちたり、氷は大氷柱と比べ質的には良かったものの、あんまり楽しいクライミングとは言えなかった。
そもそもリードしたい!という気持ちにすら、ならなかったしなー。
とりあえず、下のツララが欠けて、空洞になり、かぶっている箇所があったので、その部分はムーブで越えるのが楽しかった。
伊藤さんたちペアは、エイプリルをつるべしようとしていたが、なんだか何時まで経ってもロープアップされない。どこまで行ったのかな~と思っていたら、上でロープが重くて苦労していたのだそうだ。
16時で下山。佐久で解散。
■ 100m級
伊藤さんが言うには、55mでもう何ともないのなら、米子不動に行って100m級のアイスを登るべきなんだそうだ。わざわざ韓国に行かなくても、日本にも大きな氷はあるよ、ってことなんだけど。うーん、確かにそうなんだが、季節的にもうギリって言うか…
八ヶ岳は標高が高いので、例年4月の第二週まで行けるが、去年も今ごろは岩をしていたんだよな~
そろそろアイスの季節も終わりなんですよね。まぁ大滝リードが課題として終わっていないので、終わりたいですが。あと摩利支天大滝とその上の滝。
角木場の氷柱はとても面白く、シーズン後半のほうが、かぶりも複雑になるそうなので、また行きたい。前回は7本くらい登ってもパンプせず、楽しく登れた。
伊藤さんは大変心の広い岳人です。私のような初心者レベルの人にも、とてもさわやかに接してくれる。アイスのコンペでも、上のほうの人ほど、みんなさわやか~。変な嫌味を言ったり、登れなきゃクライマーじゃねーみたいな態度とか、取ったりしない。
帰りは、荒船山の近所の山の氷瀑のアプローチを偵察して帰った。写真は後程。
私自身の感想としては、相沢は楽しい氷だけど、私の個人的課題ではなく、むしろ青ちゃんが私に登らせたかったんだろうな~。きっと男性は大きな氷に燃えるんだろうな~
私は雪の八つで山を始めたし、アイスで通ったのも八つで、八ヶ岳Loveだ。もう一度、広河原沢の大滝を見たいと思っていたが、今シーズンはアルパインのメンバーはおらず、叶わなかった。ちょっと残念。
でも、善五郎も行けたし、角木場も師匠と擬似リードしたラインはリードを2回もこなしたし、成長を感じた。
山は人格形成の場でもある。できなかったことを数えるよりも、できたこと、叶ったこと、を数える。そういうことを実践して行くのも山のうちだ。
今回は伊藤さんに色々とアドバイスをもらって楽しかったなー。山岳会の先輩って感じだった。前にアルパインクライマーの天野さんの講習に出たときも、こんな感じだったなー。
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