今日はアイスクライミングの講習会に行っていました。去年から二度目の保科さんの講習。
アイスクライミングの技術そのものよりも、ラッペルのロープ連結などについてプロの意見を聞けたことが収穫でした。
今日はなぜか前回より登れなかったです。どうもリンクス(クランポン)を再調整したら、けり込みで内側の横の爪が氷に刺さらない位置に来てしまったらしい・・・
今日私はトップロープなのに踏み外したので、もしロープがなかったら・・・という想定でいうと、2回死にました(笑)
■今日のアクティビティ
下の段
・トップロープを張ってそれぞれ1登
上の段
・セカンド、サードでマルチ (2チーム)
・懸垂下降
長いトップロープ
・50m一杯をそれぞれトップロープ
今回の参加者は5名でした。ほとんどの方が常連さんのようで、女性は2名。
懸垂下降を教わる若い男性が1名。
こういうのは段取りをいかにうまく配置できるか?が重要ですから、最初に
「今日は下の段でトップロープで遊んで、上の段でそれぞれマルチの練習をします」
というところに好感が持てました。
不服だったのは、マルチでメインロープでセルフビレイするのを端折っていたところ(笑)
■ ラッペル時のロープ連結
ラッペル時のロープ連結は、オーバーハンドノット1個に、片方のロープにもう一つオーバーハンドをする方法でした。
これは結び目を割る方向に力がかかった時、結び目が常に上に来るから。岩かどにひっかからないのです。
ただし、今でも消防など3人分の荷重がかかるような場合は、ダブルフィッシャーマンズなのだそうです。ダブルフィッシャーマンは、ロープが痛むこと、ほどきにくいことから、登山では使う人が減ったのだそうです。
ラッペルのロープ連結の結び目は
1)ほどけないこと
2)そのためにはインラインにしたとき、結び目が必ず一定の方向(上)を向くこと
が要のようです。 そういう意味では
・対面結びのエイト
・スクエアノット
も良い結び目なのだとか。ただし、解除しづらいそうです。
・作るのに時間がかからない
・ほどきやすい
という面でオーバーハンドノットが楽なわけですね。
■ 今日の金ヶ窪沢
今日はだいぶ大きな氷がたくさん落ちました。
登り方は、
・氷の平らな面を登る。
・デコボコした面は登りにくい。
・前爪+、内側の爪を 足の指になぞらえて使う。親指にあたるのは、内側の最初の長い爪。
・アックスは手首のスナップで振る
・小指に最後力を入れる
・降る時は肩を入れて、カラダのねじりを補助力に使う。
・出来るだけ真上にアックスを指す
・アックスも、足も内また。
・かかとを下げる
登り方は純粋にバーチカルをやったほうが早く上達するのだそうです。基本のダイアゴナルを身に着けるのはそうかもしれません。
中間支点は早めに一本目をと言われますが、遠いですね(笑)
2本目と3本目の支点は近かったので、なぜかと聞くと、
・垂壁で1個取る
・滝口のっこしの手前で1個取る
のだそうです。
これはトップロープの支点です。 タイオフと安環2個。
これはマルチ練習時の、ピッチを切ったところでのビレイポイントです。
アイススクリュー2個、固定分散。
マルチは、ダブルで、末端にそれぞれがつながって、一度に二人、上から確保してもらって、同時に登攀しました。
セカンド、サードのビレイは サレワのガイドエボというエイト環に、+二つ穴がついたようなビレイ器でした。
これはラッペルの2本のロープの連結。
オーバーハンドノット1個を作り、片方のロープにオーバーハンドノットで末端処理する。
セルフビレイは、私はタイインループではなく、
普通にビレイループに結んでいましたが、
ベストプラクティスはタイインループだそうです。
ビレイループが切れた事故があったことがあるそうですが、それは有名なクライマーがハーネスを古いまま使ったからだそうです(笑)。
これは懸垂下降の支点ですが、のちのちそのままトップロープで使うため、トップロープの支点でもあります。
安環がなければ、普通のビナを互い違いに掛ける。
これはトップロープで、登る人が頻繁に入れ替わる時の、アンザイレンの方法。
一般的には、直接エイトノットをハーネスに結びます。
ラビットノット+ 安環 2個。
ラビットの理由は
・ほどきやすい
・2点に力がかかるので、ロープが痛まない
・末端処理が要らない
貸していただいたカシンのアックス。
軽くて振りやすい。
ハンドルは下部にパーツが付け足してある。クオークのパーツだそうです。降りやすくするため。
ルートでもリーシュレス&脱落防止コード無しなのだそうです。
理由は・・・落とす理由って
・コードが絡まり邪魔になる
・スクリューセット中、回収中
・刺さっているアックスに上から誰かが氷を落としいた
などで気を付けることで回避できるから。
≪今日のやることリスト≫
・クランポンの爪の調整 乗れないと危ない!
・アックスのハンドル上部に滑り止めを付ける
・アックスに名前を書いておく
・リーシュレスでもいいけれど、脱落防止コードは必要。
・アイス用ツールラック
・チェスト用のツールラック
・スクリュー保護用のゴムホースを買う
アイスアックスを落とし、その上に墜ちてアックスが刺さった人もいるそうで、アックスは危険なので、ローワーダウンなどでも、上手に携帯しないといけません。
常連さんが多かったのか、チェストハーネスを併用していた人が多いのが印象的でした。
私もラッキングは課題です。工夫の余地大。
手袋は、皮が良いそうです。厚くても柔らかければ、ロープワークも結構できるみたいです。
今日の富士山 |
ということで、私には脱落防止コードは要りそうです。
今日も一回落としコードがあって助かりました。
無ければクライムダウンして取りに行かないといけないところでした。
アイスでクライムダウンしたことない(汗)
帰りは、さすがプロでへっでん下山にはならず、明るいうちに山を降りました。
山梨の冬の空はどこまでも澄んでいて、空気がきれいなため、山の稜線がくっきり!
夕方の空に360度の稜線~!
あの山なーに?とならない方がおかしいんじゃないか?!という美しさでした☆
支点についてはもっと勉強したいです。
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