Mar 13, 2015

美濃戸口の氷瀑

今日は急遽予定を変更して美濃戸口の滝にアイスクライミングに行きました。
明日もアイスクライミングの予定があるので簡単に・・・・

■ 押し付けられる価値観

私と夫は二人で登山を始めました。

世の中は中高年登山全盛であり、その中高年登山の価値観を押し付けられて、自分たちの登山を否定されてビックリしました。

例えば、2月に一般ルートの権現に通っていたら、「素人の行くところ(時期)じゃない」などです。

アイゼンも、最初はとても登山の使用に耐えるものでない、簡易的な作りのものを買わされたり・・・でもウエアばかりはお金を掛けるようにというプレッシャー・・・ 

冬手袋もまともなものは売ってもらえなかったり。

その世間のあり方が、ちょっと疑問でした・・・登山を学ぶという姿勢はなく、お金を払ったり(ツアー)、払わなかったり(山岳会)で、山に行くというのが当然の世界です。

地図も読めないし、読む気もないし、クライミングも出来ないし、訓練なんて思考になく、連れて行ってもらうのがふつうのこと、ロープワークなんて別の世界のことです。

ただ集合して、車に乗って、団体で一般道を歩くだけの話=登山、という洗脳があるのです。

それを嫌がると、非常識登山者のレッテルを貼られる・・・ってわけです。私はずいぶん長い間、どうして、オーソドックスな登山世界を学ぼうとしているだけなのに、それがむしろ否定されるのだろうか?と思っていました。


それも大変だったナーと思いますが、障害はそれだけではなかった・・・

次なるハードルは、 「フリークライミング礼賛」 だったのです・・・

クライミングは登山の基礎であることは否定できません。が、だからと言って、フリー至上主義という必要もない。

クライミングだけにのめり込んでくれると、楽ができるのは誰なのかなぁ・・・当然ガイドさんは楽ですし、ただビレイするだけで一日1万円くらいになります。

一つ目は いわゆる”中高年登山”を押し付けられ

二つ目は ”フリー”を押し付けられていたんだなぁ・・・

ってことが、今日は分かりました。

■ 寝ている滝と立っている滝

今日は美濃戸口の滝に行きました。 

「ちょっとは苦労してみせてくれよ~」

と師匠が言うくらい、アイス2連チャンだと、ラクラクに登ってしまい、どのラインもとても楽だったので、ついに擬似リードまでいってしまいました。

師匠が出してくれたトップロープゆるゆるで、懐で弛んでいたので、ノーテン。スクリュー打つときにアックステンションしました。

スクリュー打ちながら登る、完全マスタースタイルではありませんが、今冬のアイスクライミングの一つの納得と言うか、登れる実感というか、分かった感というか、そういうものがありました。

「今日は調子いいね」と褒められ、「全然、形になっていないよ!」と、一ヶ月前に言われていたとは、思えない進歩。

一つ目の滝は、寝ていたんです。寝ていたら凸も凹も、登り方が板についてきました。

その後、立ったつらら、氷柱に行ったのですが、こちらは、完全にフリーの世界です。高難度フリーの世界。

みんなが私にフリーのムーブを勉強しろ、というのは、こういうやつを登ると言う話だったのね~と納得。全然ムーブが違うのです。完全に腕にぶら下がらないといけないし、垂直バーチカルなので、引きつけて登らないといけない。

ボルジムみたいなんですね。 

でも、わたし、バーチカルアイスは、一生リードしなくていいかもしれない・・・・行かないなぁ・・・バーチカルアイス。 

もちろん普通の滝でも、ちょっとだけ出てきたりしますけど、そういうのは長く大きな滝ではない・・・

長く大きなバーチカルには最初から挑まないかもしれない・・・。

中高年登山のスタイルの登山だけが登山ではないし、
フリークライミングだけがクライミングではない。

でも、世間は、たぶん金の都合でそちらに新参の登山者を仕向けようと強いている・・・

というわけで、今日は、積年の疑問?(笑)ここ2年ほどの疑問が氷解した日でした。

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