Jan 12, 2014

広河原沢左俣

昨日と今日の二日間の山行プログラムは、アイスクライミング初心者のための初級ルートデビュー大作戦♪でした。

初日: 三ツ峠金ヶ窪沢 易しいアイスクライミング(滝登り) 易しいマルチピッチ
二日目: 八ヶ岳 阿弥陀岳広河原沢左股 易しい初級ルート 

広河原沢左股は8m滝のところからトラバースして南隣の中央稜(中尾根)に下りる一筆書きの山をする予定でしたが、ラッセルが腰まであり深すぎ、雪質がもろいということでリーダーの判断で敗退して、そのまま来た道を懸垂で帰りました。

ロープワークをたくさん経験したい私としては懸垂下降の練習ができて良かったです。

敗退の練習=退路を断たれない技

私として今一番欲しい技術なので・・・。

■ アイス初心者

私はちょうど去年の今日、1月12日保科ガイドの講習会で体験クライミングでアイスクライミングをしました。

それから、ほぼ丸一年開けて、12月7日、12月21日に2度、南沢小滝にゲレンデクライミングに行っています。それぞれ1日に3本と4本登ったのみの経験です。

昨日アイスアックスを握った、というのとは違いますが、それでも一年前に体験クライミングレベル、今年の12月に2回だけのゲレンデ、という経験値は、限りなく、まったくのアイス初心者と同様ですよね(笑)。

それだけの経験でルートがこなせるのかしら…と当初は不安でいっぱいでした。

私のそもそもの計画では

1)初年度はアイスは体験レベル、

2)翌年はワンシーズン、一か月に一回くらいゲレンデをし、登れるスキルをつけて・・・

3)いよいよ・・・本番

と考えていたからです。易から難の流れですね。

ただ、誰でも登れる易しいルートで、自分の課題を発見してから、それを練習場であるゲレンデに持ち帰るという方法論でステップアップしていくというやり方もあるのだなぁ・・・と、今回は教えてくださった方の言わんとすることがよく分かりました。

となるとルート(本番)は結構、ぶっつけ本番ちっくなのですが(笑) 

しかし、振り返ってみると、背伸びをした山を安全の傘の下で味わうことで、その山に舞い戻るためのスキルをつけたいという強い動機付けになる。それは自分自身、体験していることでした。

それから講習会もです。危機感、それが学習意欲を後押しするものでした。

■ Day1 金ヶ窪沢

初日の三つ峠金ヶ窪沢は、初段の滝が大きく、トップロープで登るのに登り甲斐があり、全く初めての人のクライミングの練習場所としても使え、上段は小さな段にいくつも分かれ(つまり足場がある)小滝が連続し、腕の力だけに頼ることなく、クライミングできます。
金ヶ窪沢

クライミングのテクニックを追求する人にとってはつまらない場所ですが、自分の力で登り切ってヤッホー!するという登山の基本的な喜びを味わいたい向きには、易しくその願いがかなえられる場所です。
上段では甲斐駒・赤岳が見え、うれしい☆

私はもちろん後者で、50mロープ一杯の小さな段々を登り切り、遠くについ最近登った甲斐駒ケ岳と赤岳が見えたときはうれしかったです。

甲斐駒も赤岳も、私にとっては小さなステップを積み重ね、登山経験ゼロからコツコツ努力して勝ち取った山頂でした。

金ヶ窪沢では下の滝がちょうど初心者にはちょうど良い長さのワンピッチのクライミングです。

こんな感じ。


 下からみると大きく見えますが、近づくとこのサイズです。ピックも良く刺さり、クライミングしやすいですが、支点となる立木の場所が限られるので、フラれないラインは限られます。
 隣のパーティのおじさんが、ラッキングの工夫をみせてくれた☆
 これは長さを自在に変えられるカウテール(パーソナルアンカーシステム、セルフビレイ用のスリング&カラビナセットのこと)
 上段では、懸垂下降は50mロープいっぱい。

なので2本をつないで使う。

繋ぎ方は、私はオーバーハンド2個で習ったが、今回はエイトノットを丸く丸めて使う。

勝手に解けにくく、ほどきたい時はほどけやすいノットがいい。
これは懸垂視点が立木で取れない場合、アイスだけで懸垂支点を取るアバラコフと言う支点の作り方実演。

v字スレッドとも言う。

なかなか作るのに時間がかかるので、安定した足場が必要。

ただできてしまえば、強固な支点ができる。







この日は寒い日でしたが、三つ峠は標高が低いので、そんなに寒くならずに良いクライミングができました。

アプローチも短く暗くなる前に下山できます。ただ林道でスタックしてしまった車がいたので、運転に不安がある人は林道に車で入らず1kmもないくらいですので歩いたほうがいいかもしれません。

≪まとめ≫
・比較的温かいゲレンデ
・林道はスタックに注意


 ■ Day2 広河原沢左股


翌日、三つ峠で練習したことを実践する場として、広河原沢左股に行きました。
8m大滝 ここで折り返します

アイスクライミングは、要するに夏の沢登りの冬バージョンです。私は、夏は沢、雪がある時期はアイスや雪稜をしたいのです。正直な所あんまり岩には魅かれていません。岩って泥っぽくて、硬くて、いかついだけでどこに美しさを見出せばいいのでしょう?

沢には深い淵の見せられるような水の青さやせせらぎという美しさがあり、アイスには氷の造形という美しさがあり、雪稜には雪の様々な美しさがある。夏の縦走でさえ、森林美や稜線の美しさ、朝日と夕陽という美しさがあります。

それらとくらべ、岩登りは何に美しさを見出していいのか全然分かりません(^^;)

ですが、クライミング技術がないと沢もアイスもさせてもらえないというので、結局仕方なくジムに通っています。

阿弥陀岳(奥壁、南陵、中央稜、御小屋尾根)
計画では8m滝から中央稜に抜けて帰る予定でした。しかし、ちょっとラッセルの雪が深く時間がかかりすぎる予想だというリーダーの判断で、ピストンで下山。

私はどちらかというと懸垂を練習できて、ちょうど良い感じ。

懸垂がスピーディだったので予想より早く下山でき、7時登り始めで12時ごろ8m滝にいたのに下山は14時でした。あれ(笑)?! 温泉に入って帰宅したら6時でした。

この日は寒さが厳しい日でしたが、午前中は曇り、10時ごろから晴れはじめ、我々が8m滝についたころにはとても明るい陽射しが沢に差し込み、樹氷が美しく、冬の沢登りの愉しみを満喫できました。

≪まとめ≫
・入門ルート
・f1で滝つぼが融けていたら巻くこと
・ちょっと難しい岩登り(ステミングで解決)箇所が1か所ある

■ リード

私はロープワークを今夏習ったばかりの登山者です。山岳総合センターのリーダー講習会です。

つまりセカンドやフォローで登る山ではなく、リーダーとして登るための登山技術を今教わったところです。

しかし、ロープワークは講習で紹介されたレベルで、実践として使ったり、練習したりする場に欠けているのが悩みです。

クライミングはセカンドで登るのとリードで登るのはまったく難易度が違います。リード(トップ)は決して落ちることができませんし、支点を作る技術が必要になります。

今の私のMYテーマは支点作りです。支点については研究中で、まだ安定して信頼できる支点が作れる技術は私にはありません(したがってリーダーで連れて行くことはできません)。

支点を作る場所というのは、ケースバイケースで、そのケースバイケースに合わせることができるための原則の理解と経験が不足しているからです。

今回、私はアイスクライミングは、比較的疲れずに登れたので、リーダーからはリードへのチャレンジを薦められましたが、今回はまったく初めてのルートクライミングなので、ちょっとためらわれました。

何しろ、私は普通の人がデビューするはずの岩場でのクライミングでルートに行ったことはなく、アイスでのルートクライミングでルートデビューなのです(^^;)。

アイスクライミングは、普通のクライミングよりリスクが高いクライミングと言われています。岩でも墜ちることが許されませんがアイスではもっと許されません…

オマケにまだスクリューを打ったことがありません(自分のスクリューは注文中…zzz 1月は品薄です)

というわけで、今回はルートを経験するだけで結構満足でした。


・・・が、振り返ってみると、ずっとセカンドかサードで登っているわけで(さもなくばフリーソロ)、フリーソロで行けるところはトップを登りましたがチームにどれだけ貢献しているか?というと、??なわけです。

これは”他の人を連れていけるロープワーク技術”と”リード技術”は、セット販売であり、片方をマスターしてから片方を学ぶという技術ではなく、いうなれば、二人三脚の技術なのだ、という事が分かったのが今回の収穫でした。

まぁ生まれて初めてのルートクライミング。短気は損気とも言いますし、急ぐことはないと思います。

しっかり低いところでスクリューの設置技術をマスターして、擬似リード、リード、と進みたいなと思います。

1)スクリューをセット
2)擬似リード
3)リード

またロープワークについても理想論だけを習った形でしたので、現実に落とし込んだロープワークが垣間見れて大変面白かったです。

自分のモノとするには、長い時間がかかるのだろう、ということも理解できました。

経験を得るには失敗から学ぶしかなく、それらの失敗の積み重ねのうちに命の落とし物をしないことを祈るばかりです(笑)。


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≪参考サイト≫

アイスの神様 ジェフロウ

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